わてホンマによ言わんワ
山下好孝『関西弁講義』(講談社選書メチエ292,2004年2月)は、外国語としての関西弁テキストだった。大阪生まれ、大阪育ちの私にとって、母語を外国語として突き放すことがなかなかできず、ときおりウーンと唸ったり、「?」と目をむいたり。
で、基礎知識。関西弁を母語として話す人の数は、2002年現在約2244万人。これはスウェーデン語とマレー語の話者を足した数に匹敵するそうです(P23)。けっこー、すごい数やん!?
また、歴史的にみても、めっちゃ古い言葉で、微妙な差異・変化に富んでるそうな。そういえば文楽の太夫さんたちが語る独特の節回しも、耳を澄ませばぜーんぶ関西弁。
そんなふうに考えると、ふだん何気なくしゃべってる関西弁が、どこか由緒正しいもののように思えてくる。
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