田辺さんと萩野さん
愚痴は言うまいと思う。だけど、このところ忙しいのも事実。忙しさにまぎれて、本も読んでない。家に帰って晩飯を食うと、眠くなり、風呂に入ってコテンと寝る。これじゃあだめだナ。
季刊「本とコンピュータ」2004春号を買ったら、猫乃電子出版の田辺浩昭さんが記事になっていた。記事というのは、連載コラム「萩野正昭のふんばれ、デジタル!」。つまり、エキスパンドブックやT-Timeを売っているボイジャーの萩野社長が田辺さんに熱いエールを送っているのである。
田辺さんとは、2003年の東京国際ブックフェアで、ごくごく簡単な挨拶とともに名刺を交換しただけだけど、じつはポシブルのメーリングリスト(ずっとROMでごめんなさい)などを通じて、文字ベースでちょくちょくお目にかかっている。とはいえ、個人的な話をしたこともなく、どんな人かよく知らなかった。何をやって食っている人なのかも、ぜんぜん知らなかった。
んで、「本コ」の記事を読んで、田辺さんが電子出版を「生業」にしていることを知り、目玉が飛び出るほどびっくりした。
電子出版で飯を食う? そんなアホな話があるんかいな!
記事の中で萩野さんは書いている。
「この世に電子本を生業として、あがりで口に糊する人がいると聞いたら、大多数が笑うだろう。(略)しかしその馬鹿さ加減を信じる人の存在こそ、メディアに託された未来の存在の証でもあるはずだ。これがあったればこそ私もまた未来の到来を信じることができたのだ」
うーん。熱いエールだなあ。
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