オンライン・ジャーナリズム
オンライン・ジャーナリズム--。数年前に流行したテーマだそうだ。たぶん、ITバブルがハジける前のことだったのだろう。ネットで後発国とされた日本では、インパク(インターネット博覧会)が開催され、e-JAPAN計画がブチあげられ、デジタル放送の野望が語られ、Y2K(2000年)問題でみんなヒヤヒヤさせられ、IT投資とそれにともなうリストラに泣き笑いした。
ネットでは、個人発信のメールマガジンが次から次へと発行された。マスコミそこのけの部数を発行するメルマガが生まれたり、2ちゃんねるのような巨大掲示板にマスコミが翻弄されたり、音楽ファイルがつぎつぎと共有され、芸能人や文化人がウェブ上でファンに語りかけたり。その一方で、ネットにはウイルスが蔓延し、詐欺事件が頻発し、心中や自殺や癒しやアダルト・チルドレンなどというテーマで人々がつながりあったりした。
インターネットが普及したのは、Windows95が発売された1995年暮れから96年にかけて。あれから10年近くのときを経て、ネット上に生まれたり消えたりしてきた言論活動を調べてみると、いろんなものが見えてくるかもしれない。
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