« 入力する女の子は必要なのか | トップページ | スポーツの後は針と糸を »

2004年7月19日 (月)

ネットに良質な活字文化を定着させた立役者

新聞社の業界誌を読んでいて、示唆に富む発言を見つけましたので、以下に紹介します。

逆説的な言い方ではありますが、新聞各社がインターネットの事業に参画したことで、ネットの中にそれなりの質のよい活字文化を定着させることができたと思います。仮に新聞社が全く参画しなかった場合、例えば「2ちゃんねる」に代表されるようなやや猥雑な部分に席巻されていた可能性もあった。そういう意味では、タイミングの問題は別として新聞が参画したことによるプラスはそれなりにあったのではないか。


これは、「新聞研究」2004年7号(No.636)の「座談会=新聞社のネット事業10年」という特集記事のなかで、読売新聞東京本社執行役員メディア戦略局長の弘中喜通さんが話されていた言葉です。この座談会に参加されていたのは、弘中さんのほか、朝日新聞社取締役電子電波メディア担当・伊藤裕造さん、毎日新聞社取締役東京本社副代表兼中部代表・渡辺良行さん、日本経済新聞社電子メディア局長・長田公平さん、産経新聞社デジタルメディア局長・小林静雄さんといったネット事業の大立物ばかりで、とても中身のある討論がおこなわれています。で、上に引用した弘中さんの発言は、記事の終盤部分、まとめにあたる箇所のものです。

なぜ、この部分を引用したかというと、膝を打つ思いでこの文章を読んだからです。長年の謎が氷解しました。というのも、わたしもネットには質の良い活字文化が定着しているなあと思っていました。でも、それがどうしてなのか、見つけ出せずにいたのです。そんなところへ、上記の言葉が目に飛び込んできて、雷に打たれたような衝撃を覚えました。まさに目から鱗です。もし、新聞社がネット事業に参画していなかったらと思うと背筋の凍る思いがします。これからもネット上の良質な活字文化を維持・発展させてください(´,_ゝ`)プッ

|

« 入力する女の子は必要なのか | トップページ | スポーツの後は針と糸を »

journalism」カテゴリの記事

ict」カテゴリの記事

コメント

 某先生のゼミで発表パートナーを務めさせていただいた女子大生です!!えへへ。以前にこのサイトのことを教えていただいていたのに、ずっとぼけっとしていて、今、そういえばと思って探して、発見しました。
 すごいですね。いろんなblogがあるけど、ここはすごく充実してると思います。しかも、この日記をよんでびびりました。
私もこの新聞研究の記事を偶然読んだのです。いつも新聞研究をチェックしてるわけじゃなくたまたま。で、同じことを思いました。すごい。さずがゼミパートナー???

投稿: ゼミパートナー | 2004年7月26日 (月) 02時57分

ついに見つかってしまったか…… さすが、ゼミパートナー、恐るべし。某先生(わたしの指導教官)もカワイイ一番弟子の動向をチェッククするため、ときおり当ページをご覧になっているはず。注意せねばなりまん。

ところで、ゼミパートナーの女子大生は「同じことを思いました」と書いてくれましたが、それって文末の「w」を意識してのことでしょうか? それとも額面通り? うーむ、なんとなく不安……

投稿: 畑仲哲雄 | 2004年7月26日 (月) 22時57分

そういや、「ゼミパートナー」もブログをやってるのなら、ちゃんとURLを教えれ!

投稿: 畑仲哲雄 | 2004年7月26日 (月) 23時20分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ネットに良質な活字文化を定着させた立役者:

« 入力する女の子は必要なのか | トップページ | スポーツの後は針と糸を »