統計はやっぱり面白いのだ
きょう大学院で“前期の成績表”を受け取った。学校に行くなり学務室に飛び込み、「つうしんぼくらさーい」と言ったら、職員のひとりが昼食を中断して(とても怪訝な表情で)応対してくださった。手渡されたのは「通信簿」ではなく「履修状況一覧表」というA4の素っ気ないペラ1枚紙だった。
今春わたしが履修登録をしたのは、わずか3コマ(うち一コマは e-Learning )。その3コマとも落とすことなく単位をもらえたことに小躍りした。こんなに嬉しかったのは、新聞記者になってはじめて特ダネを書いたとき以来、というと少し大げさになる。がっくり肩を落として歩いていたときに1000円札を拾ったうれしさに似ている。
なかでも嬉しかったのは、「アカンかも」と覚悟を決めていた統計の授業。SASの初歩を学ぶというやつだ。ここで予想以上の評価をいただいた。学部時代に統計をやっていない人に授業はきつかったと思う。すくなくとも、わたしには辛かった。重回帰分析、t検定、帰無仮説の棄却、χ二乗検定、因子分析、パス解析、数量化Ⅰ類…… 授業で飛び交った単語はどれもチンプンカンプンだった。このブログでも「統計は面白いのだけれど」と泣き言をツラツラ書いたくらい、ヒーヒー言いながら授業に通ったものだ。
いま、その苦労が報われた気がする。SASを履修して本当によかった。担当の先生は、わたしが社会人だからといって甘い評価を下すような人では決してない。きっと、社会人以外にも甘い評価を下すような人だろう。そして、予想外の評価をもらった今のわたしに、重回帰分析、t検定、帰無仮説の棄却、χ二乗検定、因子分析、パス解析、数量化I類…… がやっぱりわからない。
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