元ジャーナリストが学生を特訓
ひょんなことから見つけてしまったこのページ。
http://www.globalmind.jp/file/2003/journalist_gassyuku/gassyuku2003.html
2003年の夏に合宿が行われたようですが、「実り」が多かったというのはご同慶の至りです。講座は今年も開かれたのでしょうか。大阪国際大学では、世界を股にかけて大活躍なさった元ジャーナリストが、こんどはアカデミックな世界で若者を「特訓」されているようです。記事に出ていた先生は以下の通り。
元共同通信ワシントン支局長の金子敦郎学長
元読売新聞論説委員の三木健二客員教授
元毎日新聞編集委員の宮本二美生教授
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コメント
日本ではジャーナリズムと一般世間との距離が案外遠いので、大学や研究機関など民間とのセッションもまだまだ少ないようです。なんでも欧米に比べるのは愚かしいので自重しなければなりませんが…。
「ジャーナリズム同士の交流」も、結局は企業交流というか、業務系に終わってしまっていて、ジャーナリスト(個人)の競争・研鑚のレベルにはなかなか至りません。企業社会、市民社会のありようが色濃く反映しているような気がします。
投稿: schmidt | 2004年12月20日 (月) 11時12分
Schmidtさん、こんばんは。
わたしは、研究対象としてのジャーナリズムと、実践としてのジャーナリズムの間には大きな隔たりがあると感じています。日本ではそれが顕著ですよね(アメリカでは修士号や博士号をもつ記者もゴロゴロいるようですが)。
あくまでも一般論として。
実践しかしてこなかった元ジャーナリストが、定年退職後にマトモな研究者にはなれませんし、昔の手柄話や体験談を話して聞かせることがマットウな教育だとも思えません。やはり「第一線」と言われるころに、研究者として教育者としての最低限の基礎を作っておかなければ、理論と実践の橋渡しはできないのではないような気がします。
大阪国際大学がそうだとはけっして言いませんが、元大物ジャーナリストを教員に迎える大学側と、定年後に教授にしてもらおうとしている両者の動機は不純になりがち---そんなふうに疑る人が多いのも頷けます。現在の日本のジャーナリズム研究とジャーナリズム実践の関係はあまりよくありません。そんなことを痛感する今日このごろです。
投稿: 畑仲哲雄 | 2004年12月21日 (火) 01時31分