今さらながら初めてのコミケ(上)
きのう(30日)はじめてコミケ会場に足を運び、人の数に圧倒された。人、人、人、人・・・・・・・・まるで1970年の大阪万国博覧会を彷彿とさせる人の多さだった。アニヲタやコスプレの人波をくぐりながら、場違いな風体のわたしと同居人が、東京ビッグサイトの巨大会場を物見遊山し、ここでしか買えない作品をいくつかゲットした。
理論や分析枠組みといったツールがわたしに欠けているのはわかっている。しかし、現実を知らなさすぎるのも許されないと思う。コミケは夏と冬の年2回開かれていて、2004年夏は3日間で51万人が全国から集った。そこらの売れっ子歌手も新興宗教団体も労働組合もビックリの数である。コミケの何百倍のも金をかけて開催されるモーターショーやCEATEC(旧エレショー)でも、これほどの動員はできない。
今さらコミケを知らないメディア研究者やメディア関係者はいないと思うが、あくまでも参考として記しておく。
【コミックマーケット】
概要
コミックマーケットは、もともとアマチュア作家の同人誌を販売する即売会であった。しかし最近ではプロの作家の参加も珍しくはなく、また関連業種の企業も重要な販売・プロモーション・市場調査の場としてコミックマーケットを利用している。
また漫画・アニメ・ゲーム以外の大衆音楽・アイドルグループのファン同人誌や、ゴスロリ服の販売、人形作家による人形の販売など、そのほかに教師や看護師の日常が描かれたもの、また、ガーデニングや紅茶の愛好家による同人誌まで、現代日本のさまざまなサブカルチャーが集う場となっている。
参加者の年齢層も様々で下は小学生、上は70歳を越える老人まで幅広いが、高校生から30代ぐらいまでが主要な参加者層となっている。また近年では海外(特にアジア、欧米)からの参加者も増加し、購入する側だけではなく販売する側にまわる者も現れはじめた。
コミックマーケットの規模は回を重ねるごとに大きくなってきている。例えば、夏の開催は3日間東京国際展示場を借り切って、販売者3万5000サークル、参加者のべ48万人にまでなっている。(2002年度に行われたコミックマーケット62の公式記録)
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、2004年12月30日)
わたしの印象では、日本三大祭りのひとつに数えてもおかしくないアニメ・マンガ・ゲームの祭典であり、超即売会でもある。「人気」作家のブースには長い行列ができ、尊敬と羨望と大金を集める。秩序やヒエラルキーをもつコミケ文化(コミュニティのルール)というものも形成されているようだ。むろん一部の人からは「ペドフィリア」と後ろ指さされるような作品も、あっけらかんと売買されているが、そうした表現が「マイノリティ」や「弱者」を不当に抑圧する発話媒介行為なのかどうか、まだよく分からない。まず現場を踏むこと。そこから始めたい。
■参考サイト
・コミックマーケット公式サイト http://www.comiket.co.jp/
・コミケット用語の基礎知識 http://human-dust.kdn.gr.jp/doujin/doujin2000/comiket.html
・コミケに行こう! http://www.tsubasa.to/comiket/contents/1-01.html
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