ことしもよろしくお願いします
あけましておめでとうございます。「虚礼廃止」を理由に紙の年賀状を書かなくなって十数年になりましたが、こうしてネット上でご挨拶するのも「虚礼」にかわりはありませんね。でも、お世話になった方々に今年2005年もよろしくお願いしますと思うのは、偽らざる気持ちです。
昨年末(2004年12月30日)に初めてコミケを体験し、その夜に再びギックリ腰になってしまいました。今度は直近のよりも痛いです。横になってじーっとしていると痛みは薄らいでいきますが、ちょっと無理をして体を動かすと、ときおりズキーンときます。年末年始は文献を読み込み、論文の章立てくらいは決めたいと思っていたのですが、それどころではありません。orz
さて、昨年2004年はわたしにとって大きな曲がり角の年でした。会社での業務内容が大きく変わったこともありますが、それ以上に再び学生になってしまったことが大変革でした。サラリーマンにとして働きながら大学院に通うというのは物理的にも精神的にも楽ではありません。でも、この1年を振り返れば、足りないながらも専門文献と格闘したり、トンチンカンながらも議論のまねごとをしてみたり、すこしは成長できたのではないかという気がしています。本当いえば、ことしの春には「社会人の院生なんだから、面白いところだけつまみ食いして中退したって痛くもかゆくもないや」などと不良中年のようなことを考えていた時期もありました。でも、そうしたバカげた考えは指導教官によって浄化されました。学問の楽しさ(と厳しさ)を教えてくれたH先生には感謝の言葉もありません。
ことしから(おそらく来年??再来年にまたがって?!)大論文に挑みます。体験談や見聞ルポではない、理論に裏打ちされた学術論文―――プロの研究者からも引用され、できれば若い記者や編集者たちにも広く読まれるような内容の―――を書くのは並大抵のことではありません。新聞記事やエッセーのような文章なら屁でもありませんが、論文はわたしにとって大きなチャレンジ。来年の今ごろ、このウェブログでどんな泣き言を書いているか想像もつきませんが、すくなくとも今よりも一歩でも二歩でも前進していたいなというのが、年の瀬と年初に痛む腰をさすりながら誓ったことです。
| 固定リンク
「school life」カテゴリの記事
- 大学の序列と書き手の属性(2023.03.30)
- 卒論審査の基準公開(2020.12.16)
- 『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』ワークショップ@新聞労連JTC(2020.03.22)
- 『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』重版出来!(2019.11.29)
- ゼミ学生の推薦状(2019.11.07)
「mumble」カテゴリの記事
- 卒論審査の基準公開(2020.12.16)
- 教授になりましたが(2019.04.15)
- 学者を目指さない学生にとって良い論文とは(2018.04.11)
- 入学式の翌日/歴史を背負って(2018.04.03)
- 卒業式の翌日/祭りのあと(2018.03.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
明けましておめでとうございます。腰の具合はいかがですか?大事にしてください。
成田でチェックインの時間を待っています。今回は厳重な警戒というのがどんなものなのか自分の目で確かめる楽しみ(!)もあり、なんだかウキウキしています。それではまた。
投稿: schmidt | 2005年1月 3日 (月) 13時32分
Schmidtさま
道中くれぐれもお気を付けて。土産話を楽しみにしています!
投稿: 畑仲哲雄 | 2005年1月 4日 (火) 19時26分