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2005年5月 5日 (木)

判決文に誤植あり

誤字脱字は、文章を書く人ならすべての人が体験していると思います。とくに編集者や校閲担当者がいない個人のウェブサイトは誤植のオンパレードです。多くは笑って済ませられますが、判決文の場合、ちょっと違います。

 業界の方には「何をいまさら」なことだとは思うけれど、法律の条文番号をきれいに通して間違えていたり、登場人物「○岡」の名前が、一部「○田」に変わっていたり。これくらいは誤植があきらかだとわかる、とってもかわいいレベルだそうだ。ものによっては事実関係が変わってくるような誤植があったり、まったく明かではない誤植が潜んでいたりするという。(同居人の5月3日のWeb日記より引用)

これって、法律関係者の間ではよく知られたこと(タブー?)なのかも知れません。この件でわたしが最も驚かされたのは、判決文の訂正方法です。一度書かれた判決文は訂正されません。訂正されるのは、上訴された際の判決文のなかで、です。つまり、地裁判決の誤植は、高裁の判決文のなかで訂正され、高裁判決の誤植は最高裁の判決文の中で訂正される。じゃ、最高裁の誤植は?(10年以上前に地方で司法記者をしたことがありますが、ぜんぜん覚えていないんですよー)

裁判官に担当編集者や校閲担当者がいれば、ミスはかなり防げると思いますが、言い渡しの前に第三者に見せるわけにはいきません。そんなリスクを取るよりも、条番号や固有名詞、事実関係を間違えるほうが司法制度を維持するうえでダメージが少ないのでしょうね。でも、間違った判決が毎日々々次から次へと「確定」してしまうというのは、それはそれで困った事じゃないかな。

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