民主主義、いざ!
"Democracy Now!"の公式サイトによると、この番組は北米450以上の放送局で放送され、数々の賞も受賞している独立系全国ニュース番組で、アメリカ最大の公共メディアをコラボしているそうだ。具体的にいうと、パシフィカ(?なんやこれ)、NPR、各種コミュニティ放送、大学放送、PBS、衛星テレビで流されているほか、ポッドキャスト配信もしている。なんかすごいです。
わたしが見た部分(ほんの少し)では、FCCの放送政策が巨大メディア企業のさらなる巨大化や、地域メディア企業の地域独占化とクロス・オーナーシップなどについて議論されていた。前者はだれもが気付いていることだとおもうが、後者は日本ではあまり問題視されていない。地方都市で放送事業を営む者が新聞事業に手を伸ばすと、同じ視点のニュースが電波からも活字からも発せられ、その地に多様な言論を生まなくなるというも主張である。
こういう議論が、450もの放送局(多くはパブリック・ラジオやコミュニティ・ラジオ)で流されているのは、ちょっとした驚きである。だが、巨大メディアのさらなる巨大化やクロス・オーナーシップ問題を、朝日新聞社系列の有料CS番組が流していることを、どう受け止めればよいのだろう。
朝日ニュースターでは、第1・3・5土曜の夜9:00から放送するらしい。次回は21日21時から。再放送もあるが、とても勤め人に見られる時間ではない。
■関連サイト
朝日ニュースターの番宣ページ http://asahi-newstar.com/program/democracy/
Democracy Now! Official Site http://www.democracynow.org/
巨大メディアと闘うサイト http://stopbigmedia.com/
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コメント
すみません。有料CSって、こういう「質実剛健」的ソフトがよくあるんですか?
超マイナーだけれども恐らく日本全国に存在する「住宅問題」のため、衛星系メディアに接する機会が全くない(地上波オンリー)ので、おたずねします。
投稿: schmidt | 2007年4月 8日 (日) 11時27分
Schmidtさん、こんにちは。拙宅周辺はどこもビル影のため地上波が届かず、すべての番組をCATVで視聴しています。毎月5000円ほどの出費に見合う視聴時間がないのですが、、、(涙)
それはさておき、朝日ニュースターでは『TVウワサの真相』というのがあり、岡留さんが出演していました(春の番組改編で終わったみたいです)。また、TBS系列で『60ミニッツ』や『48アワーズ』のような硬派ドキュメンタリーをやっています。硬派系でいうと、BBCの『ハードトーク』もあります。弱小CS番組はAMラジオと同じく、局幹部も視聴していない解放区かも。
投稿: 畑仲哲雄 | 2007年4月 8日 (日) 15時04分