« 家族になって1年 | トップページ | うまいタイトル(学術書編) »

2007年5月17日 (木)

しゃべれなかったPDA、X01HT(5)

やはり初期不良だった。X01HTを購入した量販店で、端末を交換してもらった。通話開始時に急に電波が切れるという現象が頻発した。運悪く(良く?)ソフトバンクから法外な金額を記した誤請求書が届いた直後だったので、「交換してください」と掛け合ってみたところ、量販店側はたいへん恐縮したようすで端末を交換してくれた。わたし同様にアンテナが弱いX01HTをお持ちの方がおられれば、取り替えてもらうべきです。私の症状は、以下のような症状が5回~10回に1回程度の割合ででていた。

(1) アンテナが全部立っているのにかかってきた/かけた電話が通話がすぐ切れる
  →(2) 焦ってかけ直す
   →(3) つながった途端また切れる
    →(4) イライラしながらかけ直す
     →(5) ようやくつながって「いやー、電波の状態がね・・・・」と言っているうちにまた切れる
  →(2) に戻る

こういう悪循環を繰り返すと、(A)私は通話料金がかさんでしまううえ、精神的にも疲弊し、勉学や仕事に支障をきたすにもかかわらず、(B)ソフトバンク側は寝ていても着実にお金が転がり込む--というロクでもない結果を招く。今回のわたしのケースで言えば、普段の10倍ほどの料金を誤って請求するというオマケまで起こった。

その後、ソフトバンク・モバイルからなんの連絡もない。わたしはJ-Phone以来のユーザーだが、こんな事態ははじめてです。

ちなみに、わたしは一度、自宅近くのショップから、端末の修理を依頼したが、このときは「ソフトバンクで点検したが、問題がないという結論だった」と工場出荷状態で突き返された。このときショップの店員さんは言った。「2回つづけて修理に出すと、対応してくれる可能性がありますが、もう一度やってみますか?」 魂どこかに落としてませんか?



5月18日追記

1GBのマイクロSDカードに、平凡社『世界大百科』、三省堂『大辞林』、『英辞郎第三版』などを無理矢理入れました。どこかに使いやすいテキストエディターがあればなあ。



5月20日追記

端末自体を交換したおかげで、電波の感度はよくなった。通話料を返してもらいたい。



5月28日追記

誤請求についての説明がなされないまま日が過ぎていたため、ソフトバンクに確認したところ、「当社では関知していない。問題があるとすれば販売した店にある」といわれ驚いた。そこで販売店に再度電話したところ、「誤請求の処理はソフトバンク本体ではなく、私たちの店を担当している“営業さん”と店側ですべておこなっていて、説明書のようなものは発行できません」と言われた。現場のミスは現場で処理し、ソフトバンク本体には報告することも、顧客に文書で経緯の説明をすることもしないというのだ。

これにより、どういう事態が生じるかと言えば、ソフトバンク側は「現場が勝手にミスをして、勝手に隠蔽したもので責任を負わない」となるだろう。「もし責任があるとすれば、監督責任程度。今後は現場営業とショップへの締め付けを厳しくする(のでその費用を顧客に負担してもらいたい?)」という言い訳をすることが可能になり、本社はむしろ被害者づらができる。

しかし、こうした問題が少なからず発生していることは、わたしのような個人の身辺雑記的な日記などでも報告されており、ネット全盛自体に「当社の知るところではなかった」などという言い逃れは無理があろう。よしんば、かかる問題が私に限らず多数発生していなばら、気付かないのだとすれば、顧客のほうを見てビジネスをしていないという証拠になり、短期的に問題をやり過ごせたとしても、中長期的にはは自らのブランドイメージを傷つけることは避けられない。

今回の教訓。顧客と向き合ったときにリスクをいっさい負わないビジネスは、私たちの日常的な道徳に照らせば、あきらかに間違っている。何があってもソフトバンク側への入金は続き、問題の所在を説明し、立証し、認めさせる客に、現場の担当者がコソコソとと陰で処理をすることなど、契約書には書かれていない。まったくフェアはない。番号ポータビリティが可能になったいま、他社に乗り換えるしかない。むろん、他社でも同様のトラブルが少なからず発生している可能性がある。それでも客としては、こうした事実に直面するたいびにキャリアを乗り換え続けることで意思を表明するしかないのである。

|

« 家族になって1年 | トップページ | うまいタイトル(学術書編) »

nerd」カテゴリの記事

digital products」カテゴリの記事

コメント

>私たちの日常的な道徳に照らせば、あきらかに間違っている。
態度をとる企業って、あるんですよね。
我が家も過去にK銀行系のVISAカードを、西新宿の有名なHホテルのトゥエンティ ワンというレストランで使用した際、信じられないことが起こりました。2件の請求が同時にきて、○十万円です。
すぐにカード会社に連絡すると、訂正されましたが、送ってもらった明細の一枚には間違った漢字の署名が、それを同時に処理しているカード会社は?謝りの言葉はありません。認めるとまずいんでしょうね。
そして、なぜそういうことが起こったかというと、そのレストランで隣のテーブルの分も一緒に請求されたとか。一体誰が署名したの?レストランからは支配人が、パンを2個持って、謝りにきました。十何万分の誤請求(というより犯罪)のお詫びがパン2個です(笑)。
とりあえず自己防衛策としてカード会社は替えました。そのクレジット会社は社会を成立させている「信用」をどのように考えているのでしょうね。ハタさんの事例をうかがいソフトバンクもしかり、と思った次第です。

投稿: Ami | 2007年5月30日 (水) 21時57分

>Amiさん、お久しぶりです。
カード会社のパン2個の件、笑っていいのか怒るべきなのか、ですね。
ぼくは長らく「魂が傷ついた」というような言葉を使うことに禁欲的でしたが、こういう事例って、魂に悪いなあと思う今日この頃です。

投稿: 畑仲哲雄 | 2007年6月 1日 (金) 20時26分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: しゃべれなかったPDA、X01HT(5):

« 家族になって1年 | トップページ | うまいタイトル(学術書編) »