老けもん系
期待しないで読んだにもかかわらず、読後感は、だまされたー、だった。善人だらけの予定調和。夫婦愛、家族愛、隣人愛、キリスト教的な愛・・・ なぜこういうのが世界的に売れるのだろう。どれもこれも都合良すぎ。
わたしを騙さなかった老けもんを思いつくまま挙げると・・・・
【小説編】
アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』新潮文庫、1970 …少年がいじらしい
深沢七郎『楢山節考』中央公論社、1957/新潮文庫、1964 …おりん婆、壮絶
谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』新潮文庫、1968 …エロジジイ万歳
マーク・ トウェイン『人間とは何か』岩波文庫、1973 …嫌味ジジイ万歳
村田喜代子『蕨野行』文春文庫、1998 …嫁「ぬい」ができすぎ
【映画編】
デビッド・リンチ監督『ストレイト・ストーリー』米、1999 …空き缶拾い機が印象的。でもほんとにリンチ?
パトリス・ルコント監督『タンデム』仏、1987 …ロシュフォール、ダメ老人を怪演
クリント・イーストウッド監督『ミリオンダラー・ベイビー』米、2004 …老けもんじゃなくて貧乏もん?
ヘクトール・バベンコ監督『黄昏に燃えて』米、1987 …痛すぎ。トム・ウェイツgood
リンゼイ・アンダーソン監督『八月の鯨』米、1988 …甘すぎ。婆ちゃんかわいすぎ
ブルース・ベレスフォード監督『ドライビングMissデイジー』米、1989 …主役は運転手
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コメント
私はピーター・オトゥールの「チャンス」が好きなんですけど。
投稿: Ami | 2007年10月10日 (水) 22時19分
>Amiさん
ピーター・オトゥールの「チャンス」????
作品名がチャンス? それとも役名?
ひょっとして、、、、『チップス先生さようなら!』ですか?
投稿: 畑仲哲雄 | 2007年10月11日 (木) 23時44分
申し訳ありません。
ピーター・セラーズ主演
シャーリー・マクレーン共演
ハル・アシュビー監督。
原題は「BEING THERE]
日本公開の題名は「チャンス」。
チャンスはご推察のとおり、役名です。
パッケージには「コミカル・ファンタジー」と記載されていますが・・・・。
投稿: Ami | 2007年10月12日 (金) 18時32分
>Amiさん
おお、同じピーターでも、セラーズでしたか。
http://www.imdb.com/title/tt0078841/
↑ですね。面白そうだなあ。
投稿: 畑仲哲雄 | 2007年10月12日 (金) 20時16分