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2007年10月11日 (木)

「国民」を意識した夜

亀田三兄弟の次男・亀田大毅選手が世界王者に挑戦して敗れた。国民的アンチヒーローとしてのキャラ作りに余念のないボクシング選手のようですが、王者・内藤大助選手に負けてしまいました。ワンちゃんの散歩の直前にテレビを付けたら、大毅選手が内藤選手の体を持ち上げているところだったので、へんなルールで戦っているんだなあと感心したのですが、やっぱり反則技だったようです(爆)。内藤選手は試合後のヒーローインタビューで「亀田に黒星をつけて、国民の期待に応えた」と語っていました。試合前の記者会見で、大毅選手が「負けたら切腹」と豪語したのに対し、内藤選手は「国民のために」を掲げていたそうです。笑ってしまったのは私だけでしょうか。

[ビフォー] 「負けたら切腹」と亀田大 WBCフライ級戦調印式 (47NEWS 2007/10/10 17:48)
[アフター] 内藤が亀田大に大差判定勝ち 最年長防衛 (47NEWS 2007/10/11 21:04)

一億総「国民」が期待したもう一つの話題にノーベル文学賞がありました。こういうところにもナショナリズムが顔を出すのですね。「国民対抗!小説チャンピオン大会」などと表現したら叱られるでしょうか。賭けのネタになったとしても、「切腹」なんて物騒なことを言う人がいないぶん、ノーベル文学賞は微笑ましいです。個人としての村上春樹さんに、次回は期待しましょう。個人的には存命中の中上健次さんに取ってほしかったなあ。

[ビフォー] 村上春樹氏の評価上げる 英賭け屋がノーベル賞予想 (47NEWS 2007/10/02 10:53)
[アフター] 英女性にノーベル文学賞 レッシング氏 (47NEWS 2007/10/11 21:26)

こういう耳目を引くエントリーを立てるとページビューが増えるというのはどうしてだろう。社会学系の話題はほとんど閲覧されないのに。

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コメント

ノーベル賞者を○年で○出すと政府が意気込んでも

基本的に日本人はノーベル賞に淡白ですからね…

お隣の韓国はすごいですよ(笑
日本はともかくインドなどにも数?で負けているのが相当コンプレックスなのか
この時期は韓国マスコミはノーベル賞にヒートアップします
なにしろ平和賞以外でノーベル賞をとるのが民族の悲願だそうで
ノーベル賞受賞者をだすための教育をする中高一貫校があるくらいです(受賞者がでたときに銅像を設置するための台座が用意されているのが韓国の新聞に紹介されてました)
田中さんが受賞したときの韓国マスコミはすごかった
ガチで「地方の無名大のただの学士卒が…」みたいなこと普通に書いてましたからね
東北大は研究ではそこそこ世界に名を売ってるはずなんですが…

ここ数年は韓国人が文学でノミネートされてるのでヒートアップが凄まじいです

投稿: ホラフキ | 2007年10月12日 (金) 00時35分

>ホラフキさま
 ノーベル賞は、日本以上に近隣諸国はけっこうヒートアップしていますね。そういえば、ES細胞の先生のときも大変でしたよね、韓国は。
 国別対抗が国民意識の醸成につながっていくというのは、うーむ、という感じです。オリンピックややワールドカップみたいに、「ニッポン!チャチャチャ! ハルキ!チャチャチャ!」という人が現れないぶん、ノーベル賞は平和でいいですね。

投稿: 畑仲哲雄 | 2007年10月13日 (土) 11時37分

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内藤大助×亀田大毅戦で世界チャンピオン亀田興毅と父・史郎による亀田大毅への非常に危ないアドバイスがばっちりYoutube動画にありました。⇒ranking [続きを読む]

受信: 2007年10月12日 (金) 02時02分

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