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2007年10月 8日 (月)

日式スパゲティの原点

Photoランチどきの汐留・新橋をぶらぶらしていると、ナポリタンスパゲティを食わせる洋食店が大繁盛しているのを見て愕然とした。L25やHanakoやHotPepperなどを持ち歩いているような若いOLも少なくなかった。だれもが口元を真っ赤にしながらナポリタンをすすっているのだ。その瞬間、心の底からじぶんを恥じた。

かつて私の語彙に「パスタ」などという言葉はなかった。子供時分のスパゲティといえば、粉末ソースの「マ・マースパゲティ」しか指さなかった。それ単体で食べることはあまりなく、多くの場合つけ合わせであった。大学に通うようになり、生意気にも純喫茶でスパゲティを注文する機会が増えた。このときのスパゲティが赤いナポリタン(大阪では「イタリアン」と呼んでいた)。具には、ビートルズの髪型の原形であるマッシュルームが入っていて、ちょっとオシャレだった。

だが、いつしかわたしも「pasta」などという言葉を使うようになり、「アルデンテでお願いします」だの、「この店のカッペリーニ、うまいよ」だの、「イタリアではペペロンチーノは素うどんみたいなものでね、レストランでは食べないんだ」だの、トラック三週遅れのプチ・クリスタルなオトナになっていた。新橋駅前ビル1号館1階の「カフェテラス ポンヌフ」の前を通り過ぎたとき、独特のソースのにおいをかいだ瞬間、「アマトリチャーナでも食うか」などと考えていた、内なる転びバテレン的性向が恥ずかしくなったのです。

いまも下町や場末の喫茶店では、ナポリタンはミートソースとともに定番メニューだが、超高層ビル群の周辺でたいへん貴重で、こういう店が繁盛していることに、どこか励まされた。ネットで調べていると、ナポリタンを食いまくっている人のブログ「ナポリタン×ナポリタン」を発見。「no more aldente !」というキャッチコピーに目を奪われました。

■関連サイト
 ・ナポリタン×ナポリタン--喫茶店・洋食屋からコンビニまで。私、食べました。
 ・カフェテラス ポンヌフ(新橋)〜嗚呼、喫茶店のナポリタン・スパゲティ - ライフスタイル - nikkei BPnet
 ・ナポリタン - Wikipedia
 ・イタリアンスパゲッティ - Wikipedia

ちなみに、「カフェテラス」は、自由国民社「外来語年鑑」[2003年〕によると、喫茶店などで、路上など屋外に張り出して客席を設けたところ、の意。ようするに、歩道に面した野天の喫茶店、街頭喫茶店などを指すわけで、雑居ビルの1階にある「カフェテラス ポンヌフ」はカフェテラスではない。ただし、「ポンヌフ」は、研究社『リーダーズ英和辞典』(第2版)によると、「①パリ Cite 島の西端 Seine 川にかかる橋; ②「新橋」の意; ③ Henry 3 世によって 1578 年最初の礎石が置かれ, 1606 年完成したパリで最初の石の橋》という。サラリーマンの街・新橋は「ポンヌフ」なのだ。

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コメント

新橋駅銀座口にある立ち食い蕎麦も店名が「ポン・ヌフ」ですなぁ。
以前『ポン・ヌフの恋人』というフランス映画がありまして、その映画の公開後に気付き、1人ふふふと内心笑った覚えがあります。

投稿: 道草 | 2007年10月14日 (日) 13時58分

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