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2007年12月22日 (土)

ことし観た映画

Umitobu映画のDVDは観た直後にメモをしておかないと忘れてしまう。ことしもブログに書き記そびれた作品がいくつかあり、月日が経つとどんどん忘れてしまうので、年があらたまらないうちに、すこしでもメモしておきたい。あくまでも自分用ですが。

クリント・イーストウッド監督 『硫黄島からの手紙』(Letters from Iwo Jima, 米, 2007)
クリント・イーストウッド監督 『父親たちの星条旗』(Flags of Our Fathers, 米, 2006)
フェルナンド・メイレレス監督 『ナイロビの蜂』(The Constant Gardener, 英, 2005)
ジョージ・クルーニー監督 『グッドナイト&グッドラック』(Good Night, and Good Luck, 米,2005)
アレハンドロ・アメナーバル監督 『海を飛ぶ夢』(The Sea Inside, 西班牙, 2004)
フーベルト・ザウパー監督 『ダーウィンの悪夢』(Darwin's Nightmare, 墺太利・白耳義・仏, 2004)
ミヒャエル・ハネケ監督 『ベニーズ・ビデオ』(Benny's Video, 墺太利, 1992 )
ブライアン・デ・パルマ監督 『カジュアリティーズ』(Casualties of War, 米, 1989)
古澤憲吾監督 『日本一のホラ吹き男』(東宝, 1964)

『海を飛ぶ夢』は事故で首から下が不自由になり、四半世紀以上も寝たきりになった主人公と、彼の女性弁護士が合法的な死を求める話と、二人の友情の話。死ぬことで自らの尊厳を守るとはどういうことか。ラモン・サンペドロ氏が残した「レターズ・フロム・ヘル」という手記を元に作られた。

『ダーウィンの悪夢』はビクトリア湖に放たれたナイルパーチが大繁殖して生態系を破壊。ナイルパーチの収穫と輸出という市場システムに組み込まれた周辺住民の荒廃。パーチ輸出の飛行機が武器輸入にも使われ、タンザニア経由でルワンダなど紛争地に運ばれているという疑惑。もうひとつ。この映画には不正確な部分があるという疑惑。それも含めて魅力的な作品だ。フランス料理店で「スズキのポワレ」なんぞを食べることができなくなった。

『グッドナイト&グッドラック』を撮ったクルーニーが、こういうことに関心をもつ人だったということが意外。学環のM先生によると、CBSのエド・マローはロンドンで総務関係の仕事をしていた周縁の人であったらしい。ある瞬間、ジャーナリズムの精神が宿るというか、環境が人を作るんですね。映画の中では徹頭徹尾、反骨の人。事実はどうか。作品としては、、、。

『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』はともに良作。売れっ子社会学者M氏(副指導のM先生ではない)によると、東林監督は右翼であるらしい。「君側の奸」という表現があるが、世俗の奸たちに踏みにじられ、裏切られる、愚直な男たちの悲哀が描かれる。硫黄島だけで太平洋戦争を語ってしまうわけにはいかないが。

『ベニーズビデオ』は、あの『ピアニスト』を撮ったハネケ監督の作品。事件のあとで坊主頭にになった少年ベニーに向かって、父親が言うセリフが面白い。正確には覚えていないが、ようするに「じぶんが強制収容所にいることを主張し反発ているのか」と叱りつける。ナチの亡霊が生きてるんだな。みょうに納得。パロティとメタファを読み解くのはたいへんだが、まあ、メディア論に関連する映画だ。

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