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2008年3月12日 (水)

上海のメディアコングロマリット

上海ゼミで学んだことは少なくない。ひとつには、上海のマスメディアが国際競争力をもつメディアコングロマリットを作り上げたということだ。これまで media giants または media conglomerates として語られてきたものとしては、Time Warner, Viacom, BBC, Vivendi, Kirch Group などがある。こうした巨大メディアのひとつに、上海の SMEG を新たに加えるべきかもしれない。

SMG = Shanghai Media Group (上海文広新聞伝媒集団)
SMEG = Shanghai Media and Entertainment Group (上海文化広播影視集団)

中国には、北京に本拠をおく国営の中国中央電視台 ( CCTV ) がある。これに対し、上海で2001年に設立された SMG ( Shanghai Media Group 、上部組織は SMEG = Shanghai Media and Entertainment Group ) は、テレビ放送を中心にした民営の中国最大のメディア複合企業である。公式サイトでは、Radio Shanghai, Eastern Radio Shanghai, Shanghai Television, Oriental Television Station, Shanghai Cable Television をマージして設立されたと説明されている。

アナログTVが13チャンネル、ラジオ11局、全国デジタル有料チャンネル16、さらに、ブロードバンドTV、携帯電話向けTV、全国 IPTV が各1つ。このほか新聞・雑誌が5紙(誌)あるほか、スポーツクラブも5施設ある。2005年時点のデータでは、SMGとしての1日あたりのテレビ放送は258時間にのぼり、ラジオは214時間。上海エリアを独占しているのはいうまでもなく、中国全土の主要都市はおろか、世界の衛星放送やケーブルテレビにも供給先を広げつつある。

巨大メディアグループが成長したり、合従連衡していく姿を丹念に追いかけるのは大切だし面白そうだけど、国内・国際政治や表現規制の問題、オーディエンスのリテラシーなどにも目を配らないと、、、、ですね。

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