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2008年4月26日 (土)

一人称と三人称

山口県光市の母子殺害事件の判決で、マスメディアから最も注目されたのは、被害者遺族の男性のであったように思われる。男性は事件発生から数え切れないくらいマスメディアから取材を求められ、被害者の立場から死刑を求め続けた。九年間にわたる長くつらい闘いのすえ、ついに望みがかない「正義」が実現されたという一人称の物語に注目が集まった。「冷静な態度」「立派さに感服した」などと書かれたブログも多数ある。だが、「永山基準」を踏み越えることの是非や、ほどなくはじまる裁判員制度との関わりなど、「社会」が後景にかすんだような印象を抱いたのはわたしだけだろうか。

本村洋さんの立派な態度に感服 (ツカサネット新聞 2008年04月21日10時23分配信)
本村洋さんに感謝しよう (ツカサネット新聞 2004月26日10時15分配信)

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2008年4月16日 (水)

D調言葉

「仏に対する侮辱」「気持ち悪い」などの罵倒が浴びせかけられてきた奈良の「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラの名前が「せんとくん」に決まった。このキャラをめぐってはこれまでさんざん議論がなされていたし、さして気にも留めていなかったが、きょう「しゃべる時限爆弾」が、以下のようなことをラジオでしゃべっていたので抜き書きしておきたい。

勝谷誠彦、「奈良の鹿坊主のお話」、小西克哉 松本ともこ ストリーム-コラムの花道04/16(水)、TBSラジオ

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2008年4月 6日 (日)

始末の極意?

080406_1652_2有機栽培のニンジンをスティック状に切って食べた後、何を思ったか同居人が捨てるはずの葉っぱの部分を水耕栽培(?)し始めた。水を張った小皿のなかでニンジンの葉はすくすく成長中。ニンジンの葉はそのまま食べておいしいのだろうか。何も考えずに捨てられていたはず「ゴミ」が、命を保ち健気に光合成している姿は、どこかけなげでいとおしくもある。ここまで来たら、食べたくなくなってきた。

野菜図鑑「にんじん」 http://alic.vegenet.jp/panfu/carrot/carrot.htm

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2008年4月 5日 (土)

ひとつの典型的な批判

典型的なエッセーである。この筆者と同じような不満を持つ知的な人は少なくないのだろう。ひょっとすると、こういう人たちは熟議の民主政にも共鳴するかもしれない。でも、もしリップマンが生きていたら何と言うだろう。たしかに、インターネットにさまざまなコミュニティができ、人々が時と場所を越えてつながりあい、伝統メディアの“抑圧性”を批判したり、代替メディアを作ることも容易になったが・・・

Robert Niles, 'It's time for the newspaper industry to die', "USC Annenberg Online Journalism Review", 2008-04-04

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2008年4月 1日 (火)

マルチチュードとマスメディア

Negri先週の土曜日、東京大学創立130周年記念事業として開催された「アントニオ・ネグリ氏講演会 | 新たなるコモンウェルスを求めて」を見に行った。ネグリは日本政府に入国を拒まれたが、国際電話で参加し、イベント自体は成功だったと思う。わたしは阿呆だから、ネグリ・ハートの『帝国』を買っただけでロクに読んでいないし、ネグリの政治思想について詳しく知っているわけではないが、いろんな意味でインスパイアされた。でも、どうも気になることがある。

アントニオ・ネグリ氏講演会 | 新たなるコモンウェルスを求めて

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