『カルラのリスト』における正義
この種のドキュメンタリー作品を、『崖の上のポニョ』や『ダークナイト』などと同列に並べて、100点満点で40点とか50点とか断じるのは筋違いである。この作品は、旧ユーゴ紛争で大量虐殺をして逃げ延びている大物戦犯を追いかける検察官(Carla Del Ponte)の過酷で苛立たしい日常を軸にした政治映画だからだ。娯楽作品のように、ストーリーや映像美、カメラワークや音響・照明技術などをもとに数値化するのは、むろん自由だが、どうせなら公共的な討議空間にじぶんの意見をほうりこんみてはどうだろう(ほな、アンタがやれよ、と言われるやろな)。
マルセル・シュプバッハ監督 『カルラのリスト』 (原題:"La Liste De Carla"、英題:"Carla's List"、2006、スイス)
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