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2008年9月19日 (金)

野郎も楽しめる3部作

Volver_poster_2Talk_to_her_english_movie_poster_faAll_about_my_motherようやく『ボルベール<帰郷>』を観て、アルモドバル監督の「女性賛歌三部作」を観賞し終えた。エンターテインメントとしては一級品だし、ジェンダーとセックスを考えるうえで示唆に富む。ただ、「女性賛歌」と言ってしまうと、それだけで敬遠する人もいるだろう。マッチョ野郎にも楽しめるはず。非対称な男女関係をことさら強調したり転倒させたり、といった荒技は見ものです。

ペドロ・アルモドバル監督・製作 『オール・アバウト・マイ・マザー』 (英題: ”All About My Mother”, 原題: “Todo Sobre Mi Madre”, スペイン, 1999)
ペドロ・アルモドバル監督・脚本 『トーク・トゥ・ハー』 (英題: ”Talk to Her”, 原題: “Hable con Ella”, スペイン, 2002)
ペドロ・アルモドバル監督・脚本 『ボルベール<帰郷>』 (英題: ” Volver”, 原題: “Volver”, スペイン, 2006)

三作を「女性賛歌」と呼んで女の客を獲得しようとしたのは、情けない男と凛々しい女がよく登場するからではないか。たとえば、『ボルベール<帰郷>』の父や夫たちは情けない人間ばかりだが、『トーク・トゥ・ハー』の女闘牛士などは惚れ惚れするくらい凛々しい。小説でいうところの、文体が作者の眼差しだとすれば、なんとも微妙な視点から撮られている。だからこそ、女性映画というようなくくり方をするのはもったいない。野郎も楽しめるんじゃないかな。

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