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2008年10月28日 (火)

『ブラック・スネーク・モーン』と包摂

Blacksnakemoan最初は自由主義社会の「愚行権」を問う作品なのかと思ってハラハラしながら見たが、中盤以降からは社会的包摂やコミュニティという、いつものテーマであることが見えてきた。舞台はどこにでもありそうな米国の貧しい町(というか村かも)。幼少期の虐待でトラウマを抱えた白人少女と、妻を弟に寝取られた初老の黒人男がで会う。女はそのトラウマのため、村の男たちと手当たり次第に性交渉をもつ。ある日、性交渉の際に激しく殴打され路に放置されていた少女を、自暴自棄になっていた男が家に連れて帰り、傷の手当てするところから物語が始まる。

クレイグ・ブリュワー監督 『ブラック・スネーク・モーン』 (原題:Black Snake Moan ,2006, 米)

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2008年10月26日 (日)

第二の近代≒再帰的近代と熟議(備忘録)

Sinoharaすこし前のこと。某新聞社の先輩に「デリベラティブ・ポリング というのがありますよ」とお伝えしたことがある。当時はたんに「めずらしいもの」としてお知らせしたにすぎなかったのだが、ただの物珍しさだけではなく「いまこそ必要なもの」として提案べきであったと反省している。きっかけは、Hゼミで熟議と再帰的近代化との関係について問われ、要領よく説明できなかったこと。ようするに、本で読んだだけの知識がわたしの血肉となっていなかった、ということだ。

篠原一 (2004) 『市民の政治学-討議デモクラシーとは何か』 岩波新書

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2008年10月19日 (日)

リナザウ退院するも、心許なく

修理に出していたリナザウ (SL-C3200) がようやく戻ってきた。同封されていた伝票には、「指摘症状再現致しませんが見込みにてメイン基板半田修正致しまして一旦返却させていただきます。(お客様ご了承済み)」という処理内容が書かれていた。なんとも心許ない。

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2008年10月17日 (金)

心配!HALに10円ハゲ

Hage秋の抜け毛シーズンが終わったら、ハルの脇腹に10円ハゲがいくつもできてしまった。HALは飼い主に似て肌がとてもデリケート。下腹部に吹き出物がポツポツできたこともあり、注意してきたつもりだが、ハゲは悲しい。獣医さんで抗ヒスタミン剤をもらったが、薬がきれると、やはり後ろ肢で脇腹や頭部を掻き、前歯で前肢や後ろ肢をガシガシ掻く。散歩のあとは足を洗い、顔もこまめに拭き、シャンプーの回数も増やしているが、終息しない。このところ、ニオイもきつくなってきた。同居人によると、頭部からシナチクのにおいがするという。こまった。

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2008年10月16日 (木)

虚構を暴く虚構『ダークナイト』

Dirkknight映画『ダークナイト』に少なからぬショックを受けた。バットマンは「正義」のヒーローでもなんでもなかった。いわば法的手続きを経ずに「悪」を懲らしめるビジランテ。マスクで顔を隠し、みずからが信じる「正義」だけに基づいて「悪」に鉄槌を下す独善的な姿は、KKKと同じ。この映画は、そのことを問い、現代社会における、法、正義、規範、善、倫理…など、わたしたちが自明視している諸価値をあらためて揺さぶってくれる。ジョーカーの言葉は、なるほど深淵である。

クリストファー・ノーラン監督 『ダークナイト』 (原題 : The Dark Knight、 2008、米)
公式サイト thedarkknight.warnerbros.com/dvd/

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2008年10月15日 (水)

『宇宙消失』にみる量子論のふしぎ

Quarantine『日本以外全部沈没』を書いた筒井先生でも、『宇宙以外全部消失』というのは無理だろう。ただ、イーガンの『宇宙消失』は宇宙が消えるわけではない。原題“Quarantine”が示すとおり、人類が隔離され、宇宙が消えたかのように見える近未来世界を舞台にした小説で、量子論の知識がないとつらいハードSF。この種のSFを読みたくなるのは、量子論になぜか惹かれるものがありながら、勉強するだけの能力がないことへの代償行為だと思う。

グレッグ・イーガン (1999) 『宇宙消失』 原題: Quarantine 創元SF文庫

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2008年10月12日 (日)

オジキに感謝

Bantuma
オジキの三回忌のため大阪・堺へ行きとんぼ帰り。このオジキは親戚の中でもめずらしい趣味人で、子供時分のわたしにとって「憧れ」とはちょっと違うけれど、大好きな人であった。法要後の会食で話題になったのは趣味の話。彼は大の「バンツマ」ファンで、本物の活動弁士(活弁)がスクリーン横で語るイベントに、小学生のわたしを連れて行ってくれたことがある。場所は、新世界の小屋だったような気がするが、さだかではない。「走る,走る、走る、安兵衛、走る…」。スクリーンの横で活弁が語りたおす、ライブ感にあふれた映画を幼い日に体験させてもらったのは、本当によい思い出である。合掌。

阪東妻三郎主演 『決闘高田馬場』 (1938年)
阪東妻三郎主演 『血煙高田馬場』 (1938年)
山根貞男 (2002) 『阪妻―スターが魅せる日本映画黄金時代』 太田出版
杉狂児・美ち奴『うちの女房にゃ髭がある』(1936年)

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2008年10月 8日 (水)

リナザウ入院

SL-C3200の電源スイッチが入らなくなった。過去にいくどか似たような現象があったが、根気よく電源ボタンを押したりフタを開閉したりしているうちに復旧してくれた。だが、先日とうとう、ウンともスンともいわなくなってしまった(涙)。長らくPDAを使っていて、こういう経験は初めて。うわーん。

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2008年10月 6日 (月)

歯医者さんでの心配事

Dentistte17月から続いていた歯医者さんの通院が終わった。予防のために3ヶ月後にまた来てくださいと言われ、「はい」と素直に応えたものの、うーん、やっぱり歯医者さんは苦手である。わたしの子供時分の歯医者さんと違って、どこでもすぐに麻酔を使ってくれるので、治療時の痛みはほとんどない。椅子は可動式で、診察時にはベッドのようになる。いたれり尽くせり感があるが、患者側には患者にしかわからない心配ごとや気になることもある。今回の治療でも、わたしは幾度か「鼻がかゆいので、ちょっと中断してください」と言おうとしたのだが、ドリルでゴリゴリ削られている最中だったので「ほげほげほげ、あがあがあが、ふごふごふご…」などと言葉にならなかった。

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困った人をめぐる倫理問題

Safety_b01公共の場で、突拍子もない行動をして周囲を驚かせる人と遭遇することがある。昨夜遅く、仕事帰りの大江戸線に乗り込んだときもそうだった。すこし離れたところに座っていた女性が、じぶんの踵で座席下の金属板を何度も蹴って騒音をたてていた。わたしは両耳をイヤフォンで塞い目を閉じて座っていたので、最初は気づかなかったのだが、なんだかすごい音がするので目を開けると、他の乗客たちの視線が、異常行動の女性に注がれていた。きわめて倫理学的な情況だと思った。なんか、カフカの小説の一幕のような。

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2008年10月 2日 (木)

韓国語版『論駄な日々』

_1222493467578知らない間に、「論駄な日々」のハングル版が作られているのを知り、びっくりした。韓国最大級のポータルサイト、Naver が自動的に韓国語に翻訳してくれているらしい。(韓国のみなさん、こんにちは!) こういうサービス、日本にもあるのかな?。

日本のインターネットはどうも海外とのつながりが少なく、巨大な国内LANと言われているそうだけど、わたしとしては、異文化の隣人たちのサイトを言語の壁をとっぱらって読み、交流したいと思う。

네이버 :: 인조이재팬 http://j2k.naver.com/j2k_frame.php/korean/hatanaka.txt-nifty.com/ronda/

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