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2008年12月22日 (月)

研究対象と研究手法(備忘録)

Mediapura1D3目前だというのに研究法がわからなくなってきた。「今ごろ言ってんの」と失笑を買いそうだが、そのことに自覚的で〈ある/ない〉が、アカデミズム/ジャーナリズムの差異といえるかもしれない。いま生きている人々の営為を対象にする研究者は「はーい、客観的に取材してきました」では済まされない。そんなことを、今さらながらジメジメ考えているのです。

水越伸 (2003) 「メディア・プラクティスの地平」 『メディア・プラクティス』 せりか書房、20-50頁

副指導教員の論文を読み、じぶんの無知をあらためて……、いや、またしても思い知らされた。「メディア論」が、いつ、だれによって、どういう経緯で立ち上げられたのか――メディア論を語ろうとする研究者は知っておく必要があるのだが、その言葉はいつの間にか人口に膾炙し、あたかも昔から続いてきた研究領域であるかのように考えられている。修士時代はM先生を副指導に仰いでいなかったこともあり、わたしは「メディア論」という言葉を使ったことがなかったが、いまの自分がひとつの岐路にさしかかっていて、M先生が強調される「批判的メディア実践」という手法について、じぶんの研究に適しているのかどうかについて熟考している。

正指導教員のH先生からは「研究のエシックスが保てるのであれば、少し古典的ではあるがハングマン理論を援用してもよいのではないか」との助言をいただいた。桜井厚さんの本などを読み返せばよいことだし、それはそれで納得できるものだ。年末年始は方法論に対してすこし内省的にならざるをえない。いずれにしても、研究成果について中立性や客観性を偽装するようなまねだけはしてはならないと、胸に刻む。

人生は綱渡り。ゴールを見すえていないといけない。と同時に、つねに足下を確かめておかなければならない。

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