« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月31日 (火)

『アラバマ物語』は法より隣人愛

To_kill_a_mockingbird_2『十二人の怒れる男』と対照的な法廷映画『アラバマ物語』をようやく観た。宿直勤務明けで脳は不活発だったが、ぐいぐい引き込まれた。素人ながら、わたしが観た法廷映画の最高傑作の部類に入ると思う。『十二人』と同じく、『アラバマ』も被告人が被差別の少数者。予断と偏見に基づいた冤罪であり、有罪にしてはならない。『十二人』の陪審員は被告を無罪とし、わたしたちをスッキリさせてくれるが、『アラバマ』の陪審員がわずか2時間で下した判決は有罪。共同体主義の負の側面「多数者の専制」に対し、ヤモメ弁護士が立ち向かう姿にグっとくる。

アラン・パクラ製作, ロバート・マリガン監督 『アラバマ物語』 (原題: To Kill a Mockingbird ,1962, 米)

続きを読む "『アラバマ物語』は法より隣人愛"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月28日 (土)

『いのちの食べかた』と合理化

Ourdailybread話題のドキュメンタリー『いのちの食べかた』をようやく観た。ナレーションなし。セリフなし。効果音なし。音楽なし。食材が淡々と生産される工程を記録している。タンパク質系では牛肉、豚肉、鶏肉、乳牛、鶏卵、サケ。植物系ではアーモンド、キャベツ、キュウリ、トマト、パプリカ、ヒマワリ、ホワイトアスパラガス、リンゴ。ほかに岩塩の採取風景や豚、牛の種付けと牛の帝王切開シーンも。岩塩や植物は別にして、生き物を工業製品のパーツように処理する場面は、やはり衝撃を覚えずにはいられない。

ニコラウス・ゲイハルター監督 『いのちの食べかた』 (原題:Unser täglich Brot, 英題:Our Daily Bread, 2006, ドイツ,オーストリア)
公式サイト http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
「いのちの食べかた」NEWS http://tabekata.jugem.jp/

続きを読む "『いのちの食べかた』と合理化"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年3月25日 (水)

痒みと痛みの帯状疱疹

最初は、ピリピリした痒みだった。この時で皮膚科に走っていれば、こんなことになっていなかっただろう。1週間もすると、左の背中から胸にかけて、神経に沿うように赤い発疹と水ぶくれが現れた。激しい痒みと神経痛のようなつらさ。たまりかねて皮膚科に行き、「帯状疱疹と思うんですよ」とシャツを脱いで見せると、医師に「当たりです」と秒診された。症状を抑える薬を処方してもらったが、発疹が終わっても神経痛が残ることがよくあるらしい。医師からは「疲れが溜まったときに発症やすい病気です。休みはしっかりとってくださいね」と助言された。

続きを読む "痒みと痛みの帯状疱疹"

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2009年3月24日 (火)

『つたえびと』100人で1冊プロジェクト

Jpg活字系ローカルメディアで働く中堅・若手社員を中心に、学生、研究者、実業家など計100人で1冊の本をつくった。タイトルは『つたえびと-100年後にも残したい「つたえびとが、つたえたいコト」46人のメッセージ』。本を編んだのは、ローカルメディアネットワークという自律的な組織で、仙台や佐賀などに本社がある地方新聞社で働く中堅スタッフが、組織や地域の壁を越えて広げていった。「社会の当事者として、伝えたいことを形に残し、多くの人にメッセージを発信していくことをサポートしたい」。代表者の畠山茂陽さん(河北新報社勤務)らが、1人1万円ずつ持ち寄って2000字で思いを伝えることを呼びかけ自費出版した。

『つたえびと-100年後にも残したい「つたえびとが、つたえたいコト」46人のメッセージ』 (ローカルメディアネットワーク編、2009)

続きを読む "『つたえびと』100人で1冊プロジェクト"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年3月22日 (日)

辞典と写真でボケ・ツッコミ

Kuroban掟破りの本と出会った。20-21日に本郷キャンパス福武ホールで開催された「メル・エキスポ2009」会場の三省堂ブースで紹介されていた『コンサイス アルバム ディクショナリー』である。『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代』 (2007) を一般向けにしたもの、と言ってピンとこない人のために説明すると、右ページには『新明解国語辞典』から抜粋した語句説明があり、左ページは自分が撮影した写真を貼り付けるための空白にしてある半完成品というか、アルバムである。

公式サイト http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/albumdictionary/
『コンサイスアルバムディクショナリー新明解国語辞典編 くろ版』
『コンサイスアルバムディクショナリー新明解国語辞典編 しろ版』
『コンサイスアルバムディクショナリー四字熟語辞典編 一期一会』
『コンサイスアルバムディクショナリー年中行事事典編 いちねん』

続きを読む "辞典と写真でボケ・ツッコミ"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年3月17日 (火)

ペストフの三角形(備忘録)

Pestoff_triangle_smallBeyond_the_marke_and_state4月から6回目の夏学期。春休みのうちに、財政や福祉についていくつかの文献に触れ、すこしは勉強したつもりだが、やはり独りで本を読む(斜め読み&拾い読み)だけでは理解も浅い。ただ、日本の専門家が紹介する「ペストフの三角形」のなかには、でたらめに描かれている例も見受けられたので、じぶんの備忘録として、ペストフの英訳論文を参照しながら勝手に修正した。(下記の本に登場する三角形図はちょい不正確です)

ペストフ、ビクター (2000=2007) 『福祉社会と市民民主主義 : 協同組合と社会的企業の役割』 藤田暁男[ほか]訳、日本経済評論社

続きを読む "ペストフの三角形(備忘録)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月13日 (金)

職質とYouTube

Koban職務質問のもようを動画共有サイトに投稿する例が目立つ。もし悪質な職質がおこなわれたなら、人に伝えるというのは自然なことだ。警察官に撮影や投稿を規制する正当な理由はない。当局はYouTubeに削除要請するというイタチごっこをするより、むしろ撮られても恥じない職務態度を身につけさせ、信頼回復を優先させるべきだろう。信頼されるためには、まず人を信頼することからはじめるべきだ。職質時の態度が気に入らないという理由で、暴言をぶつけ、にらみつけ、ヤクザ顔負けの圧迫をする。それは弱い人間のすることだ。

職務質問をネットで動画投稿 県警、規制策なく困惑 【神戸新聞】 (2009/3/10 14:29)

続きを読む "職質とYouTube"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月11日 (水)

アマゾンの1円本

1yenいまさらながらの疑問。amazon.com の used (中古)をみると、たまに1円で販売されている本を見かける。100冊売っても100円にしかならない。単純に値段で比べれば、わたしの新書1冊と吉津さんの中古本798冊余りが釣り合う勘定。なんでやねん?・・・この仕組み、いつかだれかが教えてくれるだろうと自らは調べずにいたのだけど、先日、つい勢いで1円本を買った。価格1円。送料340円。なぜだ?

吉津耕一 (1992) 『「草の根資本主義」って何??手づくりリゾートへの招待状』 農山漁村文化協会

続きを読む "アマゾンの1円本 "

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2009年3月 7日 (土)

オンデマンド本を買う

Pestoffほしい本があった。ペストフという北欧の学者が1998年に書いたBeyond the Market and Stateの訳書である。すでに絶版になっていて大学の図書館にはあるのだが、やはり手元に置いておきたい。版元の日本経済評論社にも在庫がなく、アマゾンのused(中古)では、定額給付金でも足りない1万3000円の高値が付いていた。それが元値の3990円で買えた。しかも新品!オンデマンド出版のなせるわざなのだ。

ON DEMAND「万能書店」 http://www.d-pub.co.jp/index.html
ペストフ、ビクター (2000=2007) 『福祉社会と市民民主主義 : 協同組合と社会的企業の役割』 藤田暁男[ほか]訳、日本経済評論社
Pestoff, Victor A. (1998) Beyond the Market & State: Social Enterprise & Civil Democracy in a Welfare Society, Ashgate Pub Ltd.

続きを読む "オンデマンド本を買う"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年3月 5日 (木)

DELLサポート窓口は大連

DELLのXPS-M1210が緊急入院した。昨日、デルのサポート窓口に電話をして、アドバイスを受けながらあれこれ試したがダメだった。保証期間が切れていた。たぶん有償の修理になる。嫌味のひとつも言ってやりたいところだけど、電話サポートをしてくれた人が日本語ネイティブじゃなかったこともあり、その人に文句を言っても始まらない。電話を切ろうとしたら、相手が「サポート担当チョウでした。ありがとうございました」というので、もしかしてこの電話、外国につながってるのかと尋ねたら「大連です」と言われ、あらためてグローバリズムを実感した。

続きを読む "DELLサポート窓口は大連"

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009年3月 2日 (月)

【告知】メル・エキスポ2009

Mellexpo
わたしの副指導教官(水越伸先生)が中心になっているイベントが、3月20日(金)、21日(土)の両日、東大本郷キャンパス福武ホールで開催されます。「メル・エキスポ2009」。参加するには、事前の登録が必要です。わたしも社会人大学院生として登壇します。くわしくは公式サイト(http://www.mellplatz.com/)でご確認ください。

続きを読む "【告知】メル・エキスポ2009"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »