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2009年7月29日 (水)

『バージニア・ウルフなんかこわくない』と利他的行動

Virginia_woolfエリザベス・テイラー主演の『バージニア・ウルフなんかこわくない』を鑑賞し、大女優の怪演に引き込まれてしまった。すごい。テイラーといえば、さきごろ急死したマイケル・ジャクソンと長らく友人であったとされる人物のひとり。それに関連して驚いたのは、77歳にして(失礼!)、なんとTwitterをやっていて、マイケルの死を悼むことばをtwitteringしていた。Twitterのタイトルは、DameElizabeth (dameはダメ人間のことではなく、英国王室から贈られた勲位で、男性のknightに相当)。80年代からエイズ撲滅のための慈善活動に取り組むなど、社会貢献にとても熱心な人である。。

マイク・ニコルズが監督 『バージニア・ウルフなんかこわくない』 (原題:Who's Afraid of Virginia Woolf? ,1966、米)
Dame Elizabeth (Twitter) http://twitter.com/DAMEELIZABETH

『バージニア・ウルフなんかこわくない』に話を戻す。この作品、もともと舞台で演じられていた難解な作品で、『卒業』で有名なマイク・ニコルズの出世作。主な出演者はテイラーと、実の夫でもあったリチャード・バートンをふくめた4人。中年夫婦が若い夫婦を前にして悪罵の限りを尽くし、容赦なく傷つけ合う理由については、ここでは書かないことにする。余談だが、この作品は米国の一般作で初めてFからはじまる4文字が発せられ、年齢制限が設けられたことでも知られているそうだが、強烈な作品であることはたしかである。

タイトルの「Who's Afraid of Virginia Woolf?」は、ディズニーの「三匹の子豚」で流れる歌「Who's Afraid of The Big Bad Wolf?」と、英作家Virginia Woolfを借用したものに見えるが、この歌と作家が本作とどのような関係にあるのか、作品内では明示されない。原作者のEdward Albeeがタイトルをめぐる秘話についてインタビューに答えていたのを、さるSNSで知り合った方から教えていただいたが、それもここでは書かないことにしておく。

さて、それはさておき、著名人が、慈善活動に力を入れた例としては、ネットでちょろっと調べてみたら、ざっと以下の人々が目に留まった。

▽ オードリー・ヘプバーン: ユニセフ親善大使として、内戦中のソマリアやスーダンなどに赴く
▽ ブリジット・バルドー: 神田うのさんの毛皮ブランドに激怒して公開質問状を出すなど野生生物保護に尽くす
▽ ジョン・レノンとオノ・ヨーコ: ベトナム反戦や平和運動のシンボル
▽ スーザン・サランドンとティム・ロビンス: 死刑制度や反戦活動のデモ行進などに積極参加
▽ ポール・ニューマン: 食品会社の利益を受け取らず、すべて慈善事業に投じる
▽ アンジェリーナ・ジョリー: UNHCR親善大使。カンボジア、エチオピア、ベトナムから子供を引き取り養子に
▽ マドンナ: Live AidやLive8、Live Earthなどのチャリティ・ライヴに積極参加
▽ シンディー・ローパー: 反戦CDの朗読に協力
▽ 吉永小百合: 反戦CDの朗読に協力
▽ U2: ほとんどあらゆる(といっていいほどの)社会問題に関する事象に積極関与。口も出せば金も出す
▽ 黒柳徹子: ユニセフ親善大使など
▽ 南こうせつ: 広島ピースコンサートなど企画
▽ 杉良太郎: 刑務遺書への慰問
▽ デヴィ夫人: 舞踏会で集めた募金を難民支援に寄付
▽ 今いくよ: フォスターペアレント活動

上記のすべてを「どうせ売名行為だろ」とシニカルに冷笑する気にはなれない。むしろ、なぜ彼ら彼女らは、「慈善」「社会貢献」など利他的な活動に取り組むようになったのか知りたい。著名人だからこそ目立ってしまうが、市井の隣人たちのなかにも、ふつうに利他的な行動を取る人がいる。すごいなあと思う。

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 エリザベス・テーラー、リチャード・バートンという、超大物俳優が文字通り火花を散らす(古い!)のが「バージニアウルフなんかこわくない」(米国、1966年)です。有名な舞台劇の映画化。出演者は夫婦役を演ずるテーラーさん、バートンさんのほか、同様に夫婦役を演....... [続きを読む]

受信: 2009年7月30日 (木) 16時21分

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