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2009年7月10日 (金)

せんとくん現象のいま

Sentokun言わずと知れた、平城遷都1300年記念事業の公式マスコットキャラクター、せんとくん。多くの人に「気持ち悪い」と言わしめ、僧侶たちからは仏教を愚弄するなと叱られ、選考をめぐる過程で疑念が生じるなど、いろいろあった「せんとくん」。だが先日利用した某鉄道の某駅では、おみやげ物の定番となっていた。おそらく奈良市内の土産店もおなじような感じではないか。

駅にあったのは、「せんとくん大和茶ラスク」「せんとくんMILK COOKIE」「せんとくんクッキー」「平城京奈良歌せんべい」「せんとくんたまごサブレ」「せんとくんチョコエクレア」「せんとくんきなこ草餅」……。復活した「赤福」が隅っこに追いやられているのが印象的。商品に内在する秘伝の製法や伝統といった価値よりも、コミュニケーションを喚起する潜在力が売り場面積を決めているかもしれない。せんとくんをめぐる物語から切り離されたキャラが消費されているような気がする。

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コメント

「コミュニケーションを喚起する潜在力」「物語が消費されている」との見立て、新鮮に映りました。もし仮に「皆既日食」テレビ・新聞が一切取材・報道しなかったら、ローカルニュースで短くお伝えする程度だったら、あんなに多くの「天文ファン」が奄美諸島や上海などへ繰り出したり大量の「関連グッズ」が売れたりするだろうかと、私は考えております。同様の感想は、東京駅からブルートレインが消えた時の“フィーバー”でも抱きました。悪く言いながらも、メディアが作り出す「お祭り」という「コミュニティ」=自分が「社会」を動かしている「登場人物」だとに思える「ステージ」を多くの人たちが求めているのでしょうか?

投稿: 三鷹の森どうでしょう | 2009年7月22日 (水) 13時22分

>三鷹の森どうでしょうさま

わたし、完全に間違っていました。
「物語が消費されている」のではなく、「物語から切り離されたキャラが消費されている」です。

投稿: 畑仲哲雄 | 2009年7月28日 (火) 21時34分

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