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2009年10月13日 (火)

ワンコが登場する作品

Marley_and_meDog_and_me先日、はからずも映画を見て泣いてしまい、それを同居人に見られてしまった。映画に感動して涙がこぼれたのではない。わたしは、犬が死んでいく場面があると、きまってスイッチが入ってしまうのである。『犬と私の10の約束』は涙が止まらなかった。『マーリー:世界一おバカな犬が教えてくれたこと』も、ウルウルした。幼いころに飼い犬を失ったときの心的外傷(トラウマ)が影響しているのだ。犬を死なせて涙を誘う映画はもうしばらく鑑賞しない。ちなみに、『いぬのえいが』と『ドッグ・ショウ!』は人の哀れがより強く描かれているのがよい。

本木克英監督 『犬と私の10の約束』 (松竹、2008)
デヴィッド・フランケル監督 『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』 (原題: Marley & Me, 2008, 米)
犬童一心監督 『いぬのえいが』 (ザナドゥー, 2005)
クリストファー・ゲスト監督 『ドッグ・ショウ!』 (原題: Best in Show, 2000, 米)

『犬と私の10の約束』は、「犬の十戒」というものをもとに作られたと説明されている。その「犬の十戒」は、ウィキペデイア日本語版に「The Ten Commandments of Dog Ownership」という作者不詳の英語の詩であると説明されていたが(2009年10月12日時点)。しかし、ウィキペデイア英語版には該当項目が見当たらない。Ten Commandments といえば、「モーゼの十戒」を意味するわけで、いかにも「犬の十戒」っぽいものがありそうな気がするが、なんでだろう? もしかして、日本で作られた都市伝説? 参考までに、ウィキペディアに掲載されいてた英語の詩は以下の通り。


〈The Ten Commandments of Dog Ownership〉
1. My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get alone with me.
2. Give me time to understand what you want of me.
3. Place your trust in me- it's crucial to my Well-being.
4. Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
5. Talk to me. Even if I don't understand your words, I understand your voice when it's speaking to me.
6. Be aware that however you treat me, I'll never forget it.
7. Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
8. Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food or I've been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.
9. Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.
10. Go with me on difficult journeys. Never say, "I can't bear to watch it ." or " Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

〈犬の十戒〉
1. 私の一生はだいたい10年から15年。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しい。
2. あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しい。
3. 私を信頼して欲しい、それが私の幸せなのだから。
4. 私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで欲しい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないから。
5. 話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は届いているから。
6. あなたがどんな風に私に接したか、私はそれを全て覚えていることを知って欲しい。
7. 私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しい。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めていることを。
8. 私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか考えて欲しい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それか、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれないと。
9. 私が年を取っても、私の世話をして欲しい。あなたもまた同じように年を取るのだから。
10. 最後のその時まで一緒にいて欲しい。言わないで欲しい、「もう見てはいられない。」、「私ここにいたくない。」などと。あなたが隣にいてくれることが私を幸せにするのだから。忘れないで下さい、私はあなたを愛しています。


Dog_show『マーリー:世界一おバカな犬が教えてくれたこと』は、バカ犬に翻弄される夫婦のドタバタ喜劇。夫婦はともに新聞記者。ダメ記者だった夫は犬のコラムで人気を博していく。妻はもともと優秀なコラムニスだったが、犬以上に手がかかる子供が次々産まれてしまい仕事を諦める。非対称な夫婦関係のことがすっかりスルーされ、バカ犬の死によって家族が絆を再確認するという間抜けな展開は、あほらしすぎるのだけど、やはりマーリーが死ぬ場面は悲しいんですよ、わたしには。

『いぬのえいが』は短編オムニバス形式の面白い作品で、うちにHALがやってくる直前にDVDで観たように記憶する。広告代理店のCM製作者が、依頼元の企業人の気まぐれに翻弄され、CMが次々と修正されていくプロットはとても秀逸。人間がバカさがかわいい。『ドッグ・ショウ!』も、犬の買い主のバカさを笑った映画。愛犬家は苦笑すること間違いなし。

わたしはミステリをほとんど読まないが、犬が登場するミステリで突出して良かったのはD.R.クーンツ『ウォッチャーズ』(文春文庫)。この作品を読んで、レトリーバーを飼うなら、ゴールデンがよいと思った。結局、わが家にやってきたのはミニピンだったけど。

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コメント

こんにちは。時々、お邪魔してます。

ドキュメンタリーですが「犬と猫と人間と」というのもあります。
殺処分される犬猫チャンたちを描いていますが、私はきっと最初から泣いてしまうことでしょう。

2008年の報道写真展でも、毎日新聞社が殺処分される犬を追った「5日間の命」が展示されていました。写真の前で泣きました、ワタシ。

人でも犬でも猫でも、死ぬシーンで涙をこぼす。原始的なこの衝動はとても人間らしいと思うのです。

投稿: 道草 | 2009年10月17日 (土) 15時45分

>道草さん
 コメントをありがとうございます。
 映画『犬と猫と人間と』はすべてのペットオーナー必見ですね。
 それにしても、1日1000頭とは。。。

投稿: 畑仲哲雄 | 2009年10月19日 (月) 23時00分

日本では、「犬と少年」(なぜか犬は男の子が多い^^;)系のグローイングアップものは少ないのでしょうか。『マイ・ドッグ・スキップ』は大好きです。

投稿: Sakino | 2009年10月30日 (金) 06時49分

>Sakinoさん
『マイ・ドッグ・スキップ』のご紹介ありがとうございます。
うーむ、たしかに、犬と少年とは相性がいいようですね。
グローイングアップもの、、、わたしも知りません。

投稿: 畑仲哲雄 | 2009年10月30日 (金) 14時22分

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