「政局」と小説吉田学校
「政局」という言葉は、政治現象を表現するための、おそらく日本で独自に発達した概念なのだろう。広辞苑では「政治の局面。その時の政界の有様。政界のなりゆき」という字義通りの説明だが、現代用語の基礎知識には「政治の主導権をめぐる争いが表面化した状態を示す言葉」と一歩進んだ解説が記されている。やくざの世界でいえば「出入り」、RPGでいえば「バトルモード」に相当すると思えばよい。そんな「政局」を人間ドラマとして描いたの映画『小説吉田学校』を、森重久弥を懐かしみながら観た。小説は未読だが、第1部の途中までなら読んでもいいかなと思う。
森谷司郎監督『小説吉田学校』(東宝、1983)
戸川猪佐武 『小説吉田学校〈第1部〉保守本流』 (学陽書房、人物文庫、2000)
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