Thunderbirdメール消失とMozBackup
ふだん家で使うPCをASUS社のEee PC S101に変更してから気づいたことがいくつかある。良かった点は、(1) HDDを搭載していないため静か (2) 軽くてどこへでも持ち運べる (3) 起動が速い―などである。反面、困ったこともある。たとえば、(1) ここ一番というときに非力でThunderbirdでのメール受信に時間がかかる (2) defragなどのメンテナンスに時間がかかる (3) 「プチフリ」と呼ばれる短時間のフリーズがよく起こる。きのうまでどうにかなっていたのだが、きょうThunderbirdでメールを受信時にプチフリが発生し、Thunderbirdを再起動したらメールボックスのフォルダがすべてきれいに消えていた(涙)
涙目をこすりながらネットを巡回していると、Eee PC S101の利用者に限らず、Thunderbirdで同種の現象に悩まされている人がいることを知った。対処法はいくつか紹介されていた。メールが消えたフォルダを右クリックしてプロパティから「索引の再構築」をすることなどが推奨されていて、一瞬ぬか喜びしたが、今回のわたしの状況では、右クリックすべきフォルダそのものが消えている。
くわえて、CドライブのDocument and Settings > ユーザー > Application Data > Thunderbird > Profiles > ユーザー名(*****default) に保存されているはずのフォルダとファイルも見あたらない。強制終了した際に、完全に消去されたのだろうか。
念のため、Thunderbirdを起動してツール→アカウント設定→メッセージの保存先をみると、消えたと思われるフォルダが見える。つまり、ファイルそのものが完全に消去されたのではなく、一時的に不可視化されてしまった可能性があることが判明した(この状態でデフラグ等の操作をすると、復活の可能性がが激減する)。
そこで、Thunderbirdを起動し、メッセージの保存先を慎重にMailフォルダとして再設定し、再起動してみたところ、画面左ペインのフォルダツリー構造が復旧した。だが、元通りではない。表示がおかしい。Inbox やSentなどのフォルダをクリックしても、メールは表示されない。
次に<ダメモト>で試したのは、MozbackupによるBackUp and Restore である。現在は見えない状態になっているThunderbirdのメールを、Mozbackupで無理矢理バックアップしてみたところ、なんだかうまくいきそうな気配。Eee PC S101は速度が遅く、ずいぶん時間がかかったが、とりあえず、メールが復旧したかにみえる。
ただ、すべてのメールが復活したとは到底思えない。完全に失われてしまったメールも存在しているはず。だけど、最悪の事態だけは免れた。
教訓一。メールは ブラウザ経由のもの(たとえばGmailとかYahooメールとか)のようなものに切り替えるほうが安全。教訓二。大切なメールはすべて別フォルダに手作業で保存する習慣をつけるべき。
長年使っていたWterm(DOS)や電信八号/Al-Mail(Win95~2k)などに比べると、Thunderbirdは高機能だし優れている。しかし、すべてのソフトウェアは高機能化にともない、予測不可能な事態に必ず直面する。名残惜しいが、そろそろThunderbirdとはお別れして、低機能で単細胞でシンプルなソフトをさがすか、もしくはGmailを使おうと思う。
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コメント
私の周りで推奨されているのは、アウトルック以外のメーラー(私の場合は鶴亀メール)+Gmailの組み合わせでしょうか。前者は、使いなれているわけですし、オフラインで作業ができる。後者は、保管は、クラウド側でということなわけで。でもって、あらゆるメールは、BCCで、自分にも送っておけば、Gmailにすべて保存される、というシステムです。Gmailは、検索しやすくてよいですよ。プロバイダーから、そちらにも、Gmail側にも自動転送されるように設定できるのでは? 大事なメールの手作業でも保存等は、大変そうに思えます。
投稿: Sakino | 2010年4月 1日 (木) 12時28分
>Sakinoさん
Gmailの利用法、ありがとうございます。
すでにメールの一部はこれまでからもGmailに転送してきたのですが、わたしの草食系PCだと、転送中にプチフリになり、メールソフトのファイルが壊れるる危険性があるので、つらいところです。「ならPC買い換えろ」と叱られそうですが、台湾メーカーのeeePCが妙に気に入っているのですよ。
投稿: 畑仲哲雄 | 2010年4月 1日 (木) 16時51分
転送、プロバイダ→Gmailというふうにはなりませんか? ブログをniftyのものを使っておられるようなので、プロバイダが私と一緒なのかもしれませんが、そうすると、nifty WEBMAILも使えているはずですし、そこから、Gmailアドレスへの転送もやってくれます。そうすると、自分のPCは、今までどおり受け取るだけということになります。
投稿: Sakino | 2010年4月 2日 (金) 10時47分
>Sakinoさん
アドバイス、感謝します。ニフティのほうは転送設定しました。
ただ、わたしの場合、厄介なのがカイシャのアドレスでして、ジャンクも含めてですが1日に100~300ほどくるんですよ(涙)。
投稿: 畑仲哲雄 | 2010年4月 3日 (土) 12時05分
pop3なら、サーバ上のメールを削除しない設定にするといいかもしれません。確実に読んだものだけ削除します。ローカル側で障害が起こってもサーバ側に影響は一切ありません。スパムを受信しないので転送量も減りますし、サーバの容量にだけ留意してればメリットは大きいと思います。
投稿: mujin | 2010年4月 3日 (土) 18時14分
>mujinさん
なるほど、仰るとおりです。ありがとうございます。
ヘッダだけ受信して必要なものだけを読む。ジャンクメール受信のために手間をかける必要ないですね。
投稿: 畑仲哲雄 | 2010年4月 4日 (日) 00時39分