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2010年4月 1日 (木)

書評 パットナム『孤独なボウリング』(備忘録)

「社会関係資本」とか「ソーシャル・キャピタル」という言葉は、政治学、経済学、行政学、NPO論などいろんな領域で使われるようになってきた。しかし、その概念は、まだ成熟過程にあり、使う人ごとに微妙に異なっているようで、誤解も多い。わたしもパットナムを読むまでは、ずいぶんトンチンカンな理解をしていた。このほど、ゼミでせっかくパットナムの『孤独なボウリング』を書評したので、備忘録として掲載しておく。

書評 Putnam, Robert D. (2000=2006) Bowling Alone: the Collapse and Revival of the American Community, Simon & Schuster, New York, (柴内康文訳, 『孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生』, 柏書房)

わたしが大切だなと思ったのは、人と人とのつながり、すなわち社会的なネットワーク自体に価値があるということ。そうしたネットワークのなかで互酬性や信頼といったものが形成されやすくなる。こうして出来上がったものが社会関係資本であるということだ。

互酬性には特定のものもあれば、一般的なものもある。また、信頼には結束型もあれば橋渡し型もある。さらにいえば、ソーシャルキャピタルはなんでもかんでも増やせばよいというものではなく、場合によってはダークサイドが顔を覗かせることおもある。そうしたことをきちんと踏まえておきたい。

いまのところ、ジャーナリズムやマスメディア研究の領域では、さほど参照されていないようだが、なぜだろう。

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