消せる赤ボールペンと読書
付箋紙の最大の効用は、いくつもある。ひとつは、本を汚さないことだ。赤鉛筆で線を引くのは、どうも気が引ける。線を引いたあと、その箇所があまり重要ではないことが判明することが、わたしの場合よくある。そのページを開くたびに、じぶんの無能さを見せつけられ、「ああ、なんてバカなんだろう」と落ち込む。付箋紙の場合は、剥がせばよいが、ペンやマーカーは、tatooと同じで、ほとんど消せない。
ところが、数ヶ月前、文具店で、消せるボールペンや消せるマーカーが売られていることを知り、おおいに喜んだ。重要な箇所に赤い線を引き、パラグラフを囲み、引用したいところは(Q)、メディア研究に関係する部分には(M)、新しく発見したり驚いた箇所には(!)などの記号をどんどん書き込む。ペン先の反対側についているゴムでこすれば、すぐ消える。
ただ、ひとつ気がかりなことがある。はたして、いつまで消せるのだろう。たしかに、書き込んで数ヶ月は消せると思うが、何年くらい消せる状態が続くのだろう。もし消せなくなったら。。。。。すこし不安。
追記
線を引きながら読むという、わたしが慣れ親しんだ行為は、kindle や iPad では不可能ではないかな。kindle や iPad は、線を引く必要のないコンテンツに向いているのかもしれない。
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コメント
こんにちは。初めて書き込ませていただきます。
フリクションボールについて知ったとき、これで図書館の本を読むときにも線が引けるようになったと喜び、使ってみたのですが、古い本ですと紙質のためかきれいに消えないことが多く、また色が消せても消したあとの紙が傷むようなので、いつのまにか使うのをやめてしまいました。これは自分の本専用に使った方がいいようです。
結局、付箋紙に戻ってしまいましたが、ページを開いたときにパラリと落ちることがあって困ります。それと1ページのうちの重要な箇所がどこか分からないですし。。。
それから、iPadのことは知らないのですが、kindleは下線も引けるしメモも書き込めるそうです。これはすごい魅力なので、ぜひほしいと思うのですが、ちょっと値段が高くてためらっています。(もうちょっと待ったら安くくならないかなぁ…)
投稿: 雪見 | 2010年4月15日 (木) 12時44分
フリクションは摩擦で消すのではなく,摩擦熱で消すそうです.ネット上を検索してみると,ドライヤーの温風で消すという話も出てきます.試したことはないのですが,いろいろな方法がありそうですね.
投稿: しま | 2010年4月15日 (木) 14時45分
質問の答になってなかったし,私も疑問に思ったのでパイロットお客様相談センターに電話を掛けました.2年くらいまでは消えますが,その後は徐々に劣化してくるので,消えにくくなるかもとおっしゃってました.
投稿: しま | 2010年4月15日 (木) 14時57分
私も後から「これのどこが重要だったんだろう」と、いくら考えても分からない
ことがよくあるので、あ、同じだ!と嬉しくなっちゃいました^^
でも考えてみると、そういうの消す必要ってあるのかしらん。
残っている方が、進歩の跡が辿れてよくないですか(爆)
投稿: pinoko | 2010年4月16日 (金) 06時26分
>雪見さん
なるほど、図書館の古い本に使うのは危険ですね。わたしも気をつけます。
Kindle では、下線を引いたりメモが書き込めるというのは、たしかに魅力ですね。料金の高さは気になるところですが、こういう機能があるのなら、iPad より Kindle、ですね。
>しまさん
へぇ~。摩擦熱で消えるのですか。ちょっとびっくりです。
そして、時間がたてば(2年くらいで)消えにくくなるという話も、貴重な情報です! コメント感謝します。
どちらかといえば、時間がたてば自然に消えてくれるほうがいいですね。パイロットさんの次回商品に期待しましょう。
>pinokoさん
結局、消す必要がないんじゃないか、というお話も、よくわかります。なんというか、痛し痒しですね(笑)
投稿: 畑仲哲雄 | 2010年4月16日 (金) 10時10分