本当にあった脱力PC話
この手のエピソードは、PC黎明期には掃いて捨てるほどあった。唐沢なをき『電脳炎』の初期作品はそんな話題の宝庫だったし、『月刊アスキー』、『Internet Magazine』、『Yahoo! Internet ガイド』などでもコーナーが作られた。(まあオタク話とかトホホ会みたいな自虐的なもののほうが多かったけど)
わたしがこれまで最も感心した話は、オヤジBさんがワープロソフトを使っているとき、削除したい部分を範囲指定し、ドラッグしてゴミ箱に捨てようとした話だ。もちろん、ゴミ箱に捨てられるのはファイルとフォルダだけで、文字列は捨てられない。Bさんは何度も試し、たびたびPCを再起動したが、らちがあかない。だれかが「それは無理だ」と教えてあげたのだが、Bさんは「文字を小さくしたのに」とフォントサイズを下げたのにゴミ箱に入らないことが許せなかったようだ。この話を20世紀末に知人から教えてもらったとき、MacとWindowsの別なくGUIの致命的欠陥を知った。メタファーは難しいのだ。
最後にオヤジCさんの話。CさんはiPhoneを使っているのが自慢なのだが、通話一本槍。たまにメールを送ろうとするが、指で入力するとミスタッチが頻発し、つい言葉足らずの雑なメールになる。誤解があってはいけないので「メール見た?つまりね…」と通話する。最近はやりのTwitterとやらも試してはみたが、仕組みがよくわからずフォロワーもいなかったので止めた。「せっかくiPhone持ってるのに」とか言われると、「最近の書き込みは、つまらないのが多いからね」などと笑ってみせる。周囲の誰もが「書き込みではなく、つぶやきですよ」と教えないのは、Cさんがいつも自信満々だからだ。
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コメント
マウスでディスプレーをなでた人の話。実際に見たことはありませんが、語り継がれているPC都市伝説。
投稿: Schmidt | 2010年10月26日 (火) 03時10分
試しにやってみたらできました:)
http://blog.kcrt.net/2010/11/24/225916
投稿: kcrt | 2010年11月25日 (木) 13時29分