2010年から2011年へ
そろそろ1年を振り返る時期がやってきた。2010年はわたしにとって、大いなる助走となった。4月から半年間、非常勤講師としてジャーナリズム論を講義できたことは、わたし自身にとっても少なからぬ学びとなった。これを教育面での助走とすれば、もうひとつは研究面での助走があった。ひとつは6月に国際的な学会で発表の経験をさせてもらったこと。もうひとつは査読論文が出版されたこと。指導教員には心から感謝したい。このほか、全国イベントでのパネラーや、新聞社の社内勉強会の講師にも招いてもらい、冬には短期間ながら渡米調査もできた。ほんとうに盛りだくさんの1年だったと思う。あらためて感謝の意を表したい。
さて2011年はどうするべきか。ぼやぼやしていると社会人大学院生としては8年生になる。それでもなお「助走」し続けるべきか。あるいは、思い切って「跳躍」すべきか。わたしの方針は後者である。たとえ低空飛行であっても、たとえ墜落することになっても、助走だけの人生ではつまらないと思うからだ。私は来年50歳の大台に乗る。20~30代の博士候補生に比べれば、残された時間はさほど多くはない。「お金は取り戻せても、時間は絶対に取り返せないんだよ」と助言してくれた先輩もいた。まさにその通りだと思う。
ミイラ取りがミイラになるというのは、こういうことなんでしょうね。
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