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2011年2月28日 (月)

井上先生のメディア観(備忘録)

2011年2月22日の朝日新聞オピニオン欄に井上達夫先生が吠えて語っておられるのを、同居人から教えてもらった。マスメディアやジャーナリズムの問題を考えるとき、先生の視点・視座はいつもハっとさせられるし、大いに参考になる。

一票の格差の話をしよう 東京大教授・法哲学者 井上達夫さん(『朝日新聞』2011.2.22朝刊)

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2011年2月27日 (日)

「善」のジャーナリズム:秋田の例(備忘録)

TBSのニュース探求ラジオ「DIG」に清水康之さんが出演して、自殺対策について語っているのをPodcastで聴いた。年間3万人を超える自殺者を出す現在の日本は、かなり異常な状態であるはず。3月が最も自殺の多い月だということから、パーソナリティの荻上チキさんが招いたようだ。議論の全容は実際にPodcastを聴いてもらうしかないが、一点だけ、地方紙の精力的な自殺対策報道が言及されていたのでメモしておきたい。

「自殺の現状と対策はどうなっているのか?」Dig | TBS RADIO 954kHz 2011年2月24日
自殺対策支援センターライフリンク
佐藤久男「ワーストが消える日(対話/会話)」秋田魁新報2011年2月8日

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2011年2月26日 (土)

出張のホテル代を安くする方法

これを「裏技」と言っていいのかどうかわからないが、地方都市に小さな出張をする際、わたしは安っぽいビジネスホテルを避けて、ラブホテルをたびたび利用してきた。理由は、1人で泊まるには十分すぎるほど広く、バスタブも清潔でゆったりしているからだ(安宿の便器つきユニットバスにお湯をはる気がしない)。領収書もチェックアウト時に頼めば書いてくれるし、そもそも料金も良心的だ。難点は (1)予約できない、(2)ドアをロックされるのが心配、(3)都市によっては不便な場所にある--といったところ。だが、近年はラブホテルよりも安い宿泊プランを提供するホテルが増えてきた。

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2011年2月25日 (金)

新幹線の料金を安くする方法

新幹線の運賃はばかにならない。わたしは月1回以上のペースで東京-大阪間を往復しているので、なるべくなら節約したい。ただ情けないことに、その方面に疎く、おそらく長らくJRさんのカモだったと思う。割引きキップを買う方法はいくつもある。1回数千円でも1年通してみれば大きな差が出る。ネットでざっと調べたところ、以下の方法が有力であることがわかった。もっと良い案があるのだろう。

JR東海エクスプレス・カード http://expresscard.jp/
東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約 エクスプレス予約 http://expy.jp/
JR東日本:モバイルSuica http://www.jreast.co.jp/mobilesuica/
えきねっと(JR東日本) http://jreast.eki-net.com/
JRトクトクきっぷガイド|トレたび - 鉄道・旅行情報マガジン http://www.toretabi.jp/ticket/

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2011年2月24日 (木)

いまこそ『スローネット』とヴィリリオか

デジタル技術によって「加速」されるネット世界と現実世界を、肯定的に受け止めようと危険視しようと、わたしたちはもはやそこから逃れて生きることはできない。気がつけば、そういう段階にさしかかってしまった。そんなわたしたちの社会環境に、情報学環の西垣通先生の『スローネット:IT社会の新たなかたち』(春秋社)は、「身体性の回復」、「ローカリズムの重視」、「老いることの意味」について鋭く問いかける。「スローネット」という考え方は論争的だ。

西垣通(2010)『スローネット:IT社会の新たなかたち』春秋社.
ヴィリリオ,ポール(1998)『電脳世界:最悪のシナリオへの対応』産業図書.

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2011年2月23日 (水)

地方紙が伝える『日本の現場』

東京や大阪で生まれ育った人には全国各地に地方紙があることが信じられない。学生時分のわたしもそうだった。でも、大ざっぱに見積もって全国紙の総発行部数と地方紙の合計部数の比率は6:4だ。地図を広げればほとんどの県で地方紙が圧倒している。全国紙が優勢なのは人口が集中している地域だけなので、地方紙の関係者は全国紙を「東京紙」とか「在京紙」などと呼ぶことがある。だが、わたしは「全国紙」が東京都民や大阪府民にとって地元紙や郷土紙としての役割を果たしているとは思えない。

高田昌幸・清水真(2010)『日本の現場 <地方紙で読む>』旬報社.

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2011年2月21日 (月)

「市民社会」がかつて含意したもの(備忘録)

わたしたちが少しのためらいもなく使う「市民社会」という言葉は、かつての日本では軽々に使われることはなかった。理由はマルクス主義の影響である。戦後の思想界をリードした丸山眞男や大塚久雄が活躍した時代、「市民社会」という言葉は civil societyではなく、 bürgerliche Gesellschaft (ブルジョアのゲゼルシャフト)の翻訳として受け止められるのが一般的で、この言葉を肯定的に使用することは資本主義を容認し、教条的なマルクス主義者からの批判を招くものであった。こうした日本の「市民社会」をめぐる議論について整理してくれている論文と出会った。

渡辺雅男(2009)「日本における市民社会論の系譜」『一橋社会科学』通号6,pp.49-72.

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2011年2月15日 (火)

師匠の新刊『〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム』

師匠の新刊が発売されました。というか、すでに発売されています。不肖の弟子であるわたしは本日入手しました。ピンクの装丁が可愛いので、ファンタジックな内容ではないかと思われるかもしれません。しかし、〈正義〉や〈絶対的な自由〉を掲げる既存のジャーナリズムに対し、もうひとつの価値(たとえば小さな〈善〉や〈ケア〉)を提示する意欲的な学術書。わたしの研究にも導きとなるものです。「ジャーナリズム」という言葉が「しっくりこない」「みょうに重い」などと感じている記者さん、読んでみてはいかがでしょう。

林香里(2011)『〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム:ケアの倫理とともに』岩波書店

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2011年2月14日 (月)

auスマホIS03の使用感 (5)

EasytetherIS03を使い始めて2か月半がすぎた。外で地図を見たり、調べ物をしたり、メールの返信を書いたりすることが増えた。だが、ここ一番というときは、ノートPCのほうが楽だ。幸か不幸かわたしのノートPCにはWiMAX装置が搭載されていて、契約すれば携帯電話のようにネットにつながる。でも、auに毎月数千円支出しているのに、WiMAX業者にも数千円持って行かれるのは痛い。そんなことを考えていたとき、テザリングを知った。

パルディオ611S - Wikipedia
1台4役のPHS「パルディオ611S」

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2011年2月10日 (木)

社会科学の研究方法(備忘録)

Basic_beliefs_metaphysics_of_alte_2調査や情報収集のことをジャーナリズムの世界ではすべて「取材」と呼んでいる。街角インタビューや大規模なアンケートも取材だし、隠し撮りや潜入調査も取材である。場合によってはゴミ漁りや窃盗まがいの行為や、脅してみて相手の反応を観察するのも取材の範疇に入る。これに対し、社会科学の世界では、調査や情報収集などの方法が細分化されているばかりか、調査者の認識や価値、立場、主義などをこと細かく問うのが通例である。「取材の結果、この事実が分かりました」というような論述は必ずしも通用しない。大学院入学当初のわたしは、こうした社会科学の方法に戸惑い続けてきたが、いまとなってはジャーナリズムの方法が危うく感じられるようになってきた。

北中英明(1998)「社会科学における研究方法について」 『経営経理研究』通号61, pp.181-203.

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2011年2月 6日 (日)

トクヴィルと新聞の分権(備忘録)

Hasegawa_journalism01ほんの少し前まで「ブログ」と「革命」をセットで使っていた人もいたが、 facebook や twitter がチュニジアやエジプトで国家権力を揺るがし、Wikileaks が核兵器を保有する超大国を慌てさせる時代に入ってしまった。ある時点のテクノロジーが未来を規定すると考えた矢先に、次なる別のテクノロジーとその受容が過去の予測をどんどん上書きしてしまう。そんな時代に、少し古いけれどとても面白い論文に出遭った。

長谷川秀樹(1998)「トクヴィルのデモクラシー論における新聞の位置:ジャーナリズムの自由と分権 (トクヴィルと現代)」『立命館大学人文科学研究所紀要』 (72), 53-71.
Full Text "DEMOCRACY IN AMERICA" Alexis DeTocqueville
Democracy in America — Volume 1 by Alexis de Tocqueville - Project Gutenberg
Democracy in America — Volume 2 by Alexis de Tocqueville - Project Gutenberg
アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫)
アメリカのデモクラシー〈第1巻(下)〉 (岩波文庫)
フランス二月革命の日々―トクヴィル回想録 (岩波文庫)

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2011年2月 4日 (金)

巻町の住民投票とdeliberative democracy(備忘録)

Democracyrefrection購入したものの未読だった参考文献を読み始めた。せっかくなので備忘録を記していくことにする。まずは、早稲田大学の伊藤守教授と新潟大学の渡辺登教授たちの研究グループが2005年にまとめた『デモクラシー・リフレクション』。この本は、原発立地という国策を前に、地域で重ねられてきた民主主義のプロセスを、社会学の手法を用いて多面的に分析・検証した出色の労作である。学術的な記録であることはいうまでもないが、最先端の事例を前にした研究者たちの抑えきれない高揚感がにじみ出ていてる。こういう研究に参加できたら楽しいだろうな。

伊藤守・渡辺登・松井克浩・杉原名穂子(2005)『デモクラシー・リフレクション:巻町住民投票の社会学』リベルタ出版

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2011年2月 2日 (水)

わが町は「禁」だらけ

Bannigふだん何気なく歩いている街角も、見方を変えると奇異に見えてくる。最近わたしが気になっているのは、街が「禁」の文字であふれかえっていることだ。「駐車禁止」「進入禁止」「立入禁止」「貼紙厳禁」「火気厳禁」・・・・ 街中で「禁」の文字と出会わない日はない。「禁」という文字は使っていなくても、「○○はご遠慮ください」とか、「○○お断りします」、「誰かが見てるぞ!」、「迷惑しています」、いろんな言い方で人の気持ちを萎えさせてくれるメッセージも少なくない。来日して漢字を覚え始めたばかりの外国人には、さぞかし変な国に映るのではないだろうか。

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