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2011年11月 8日 (火)

マスコミ? プレス? メディア?

原著と訳書を見比べたとき、みょうな感覚を覚えることがある。訳書が出た当初は、特に問題がなかった表現も、時がたつにつれ、誤解と混乱を生みやすくなることがある。わたしにとって、その最たるものが『マス・コミの自由に関する四理論』である。これを今の学部生に「必読です」といきなり読ませても混乱するだろう。というのも、原題は Four Theories of the Press で、「マス・コミ」などという言葉ではなく「プレス」だからだ。また、4理論のなかで「自由主義」と訳された言葉が "libertarianism" だったりする。ノージックが広く知られた今では「リバタリアニズム」のほうが通りがよい。内川先生が翻訳されたときは、それが最適の訳であったと思うが、やはり時代に応じた再訳が必要ではないか。

Siebert, F. S., Peterson, T., Schramm, W. (1956) Four Theories of The Press: The Authoritarian, Libertarian, Social Responsibility, and Soviet Communist Concepts of What the Press Should Be and Do , Urbana, University of Illinois Press. (=1959 内川芳美訳『マス・コミの自由に関する四理論』東京創元社.)

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