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2013年5月24日 (金)

法の落とし穴と『コリーニ事件』

「過去を直視する」とはどういうことだろう。地元ラジオで豊崎由美が絶賛していたシーラッハの『コリーニ事件』を読み、それがどれだけ難しいかをあらためて思い知らされた。日本では一部の政治家が「日本も悪かったけど、あなたがた、過去を直視しなさいよと言うのが日本の政治家だ」などと主張しており、暗い気持ちにさせられることが多い。そんななかで『コリーニ事件』のような作品を翻訳・出版してくれた訳者と版元に感謝したい。

フェルディナント・フォン・シーラッハ『コリーニ事件』(酒寄進一訳、東京創元社、2013)


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2013年5月16日 (木)

「先生」より「さん」

長年にわたって「センセイ稼業」をしている人にとって「先生」と呼ばれることは自然なのかも知れないが、私にはしっくりこない。学生から「せんせー」と呼ばれるのは避け難いし、避ける必要もないだろう。だが、同年代や年長の社会人と大学の外で(喫茶店などで)お目にかかったときに「先生」と呼ばれると、「やめてぇな」と反応してしまう。わたしが自意識過剰なだけなのだろうか。同居人からは、すべての人を「さん」で呼ぶよう勧められており、わたしも「さん」が良いと思う。

参考
 「さん」と「先生」のあいだ (内田樹の研究室)
 札幌弁護士会 : 弁護士コラム 「隔週一言」 : 「先生呼称」

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2013年5月10日 (金)

こっそり読んでおきたい『何者』

Nanimono学生の就職問題は、私にとって他人事ではなくなる。私自身1980年代半ばに就職活動で苦労した。その後も3回にわたって勤め先を変え、その都度「品定めされる側」に立たされた。測られ、比べられ、試され、振り分けられる側に、異議申し立てをする機会がない。不採用の理由を知らされない「お祈り」や「サイレント」が続けば、不条理劇の主役のようになる。そんなことを考えてたとき、たまたま書店で朝井リョウさんの著名な作品が目に入った。

朝井リョウ『何者』(新潮社、2012年)第148回(平成24年度上半期) 直木賞受賞

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