琉球新報に『地域ジャーナリズム』の書評
沖縄県の『琉球新報』 2015年4月19日付の紙面で、『地域ジャーナリズム:コミュニティとメディアを結びなおす』(勁草書房)の書評を載せていただきました。評者は、琉球大学法文学部准教授でメディアやジャーナリズムの研究をされている比嘉要先生です。たいへん光栄に思います。とても丁寧に読んでくださり、「概要と事例をまず把握したい読者は第6章から読み始めるとよい」と、道案内もしてくださいました。ありがとうございます。
書評 比嘉要「『地域ジャーナリズム』 社会との関わり多角的に」『琉球新報』2015年4月19日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241979-storytopic-6.html
琉球新報社へは、かつて私的な勉強会で同居人と一緒にお邪魔したことがあります。ちょうど『新聞再生:コミュニティからの挑戦』(平凡社新書)を出版した直後、お声がけをいただきました。勉強会の場で、わたしは「番犬」と「善き隣人」というふたつの概念を用いてジャーナリズムの規範を問い直したと記憶しています。当時のわたしは、「番犬」か、それとも「善き隣人」か、という二項対立的な問題設定をしていました。そのとき、新報のベテラン記者から「番犬と善き隣人は対立しない」と反論され、目から鱗がはがれおちました。
オキナワのジャーナリストからいただいたあの一言は、わたしにとってとても重要な指針になりました。そのことを正直に告白するとともに、あらためて感謝申し上げます。また那覇に行きます。
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