4年生ゼミで読むかもしれない本
大学4年生のゼミでは、少し難しいかもしれないけれど、松村圭一郎さんの『うしろめたさの人類学』を読もうかなと思っています。
多くの学生は3年の終わりから就活に振り回されて、ゼミに顔を出さなくなります。ある意味、必死です。彼ら彼女らはこれまで偏差値の格差のなかで嫌な思いを強いられてきました。大学を出たら、そのあとは収入や社会的ステータスという格差のなかに放り込まれます。ゼミどころではなくなる学生もいます。
でも、ゼミでも学べるものがあるはずです。ゼミという空間だからこそ、今の日本の政治や経済の論理を突き放して考える瞬間が持てます。
エチオピアと日本という圧倒的な違いのある国を行き来てきた松村さんの物の見方や感じ方は、50代半ばのわたしよりも、若い人のほうが敏感に感じてくれるのではないかなあと期待していますが、そんなことを考えるのはオヤジ先生の勝手な思い込みなのかな。
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