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2018年1月 8日 (月)

3年生ゼミで読むかもしれない本

ほんとうは勉強したいと思って大学に入学していても、初回ゼミの自己紹介でそんなことを口にする学生は1人もいません。20歳前後の若者といえば、大人社会に対する興味と反発がないまぜになっていることも多く、だいたい素直じゃないです。わたしの助言や忠告に耳を傾けるようになるには、就活を終えたくらいの時期まで待たなければなりません。大学1~2年生からみれば、大学の先生は高校教員みたいに厳しくないので、ふつうはナメてかかっています。

背伸びして反抗的に突っかかってくるならまだいいのですが、学ぶチャンスを逸してしまった学生を見るのは、正直つらく悲しいものです。読書習慣につけさせるのは、ほんらい大学教員の仕事ではないと思っていましたが、最近は強制的にでも読ませないといけないなあと思い始めています。そこで来年度の3年生ゼミでは、一冊の漫画をみんなで丹念に輪読しようかなと思っています。

吉野源三郎原作 ; 羽賀翔一漫画『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス,2017)

この本にしようと思った第1の理由は、ベストセラーだからです。100万部も読まれているのであれば、バイト先の社会人やサークルの先輩後輩、他大学の学生など、ゼミ以外の場でも話題に上る可能性があります。自宅から通っている学生は、親兄弟との間で話をする機会が生まるかもしれません。

第2の理由は、漫画で名作を読むことで、古典に対する心理的ハードルを下げるのではないかと思っています。古典の漫画はいくつも作られていて、マルクスやニーチェ、カフカなどにも手を伸ばしてくれればいいなあという目論見もあります。そしてある日「さすがに大学生だし、活字でも読めよ」などと誰かに言われて、本を読み出してくれる学生も現れる野ではないかと思います。

第3の理由としては、教員も一緒になって感動したり、悩んだり、怒ったりして感情を共有しやすいことです。漫画ですが、吉野源三郎が問いかけていることは、いまの学生にも響く内容ですし、重くて深いです。卒業後も印象に残る可能性があるのではないかと思っています。

はてさて、うまくいくかどうか。。。

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