ジャーナリズムとアカデミズム、月刊Journalism連載第4回
2018年3月9日発売の『Journalism』に、連載の4本目「記者講座 ジャーナリズムとアカデミズム」が掲載されました。私は約25年の記者生活を経て大学教員に転職しました。大学院に入学したのはちょうど中間管理職にさしかかった42歳の春。そこで痛感したのは、ジャーナリズムとアカデミズムの住人が、なんだか仲の悪い双子のようだ、ということでした。
「記者講座 道徳的な難問を考える(4) ジャーナリズムとアカデミズム」『Journalism』 (334):2018.3
見出しは以下のとおりです。
敬遠し合う「仲の悪い双子」の関係
求められる記者と研究者の協働作業
私は修士課程に入学した直後から困惑の日々を過ごしました。記者の取材は最短距離で事実に迫ることが求められますが、研究者の研究では「方法論がどーたらこーたら」みたいな議論があって、とてもイライラさせられたものです。
そんな私も結局、修士3年、博士6年の計9年を社会人院生として過ごしました。9年のうち7年は共同通信社で仕事もしていました。編集局デジタル編集部のデスクで担当部長でした。大学に転職したのは、50歳の坂を超えてからです。
もちろん、大学への転職はコネではなく、公募が頼りでした。私は計47の公募に応募しましたが、面接に呼んでもらったのは3大学だけでした。面接ではカチンコチンになりながら模擬授業をやり、上から目線の無礼な質問にもひきつった笑顔で耐えました。
私自身、記者としては凡庸だったと思いますし、現在も研究者としての業績も乏しい限りです。せめて今後は、ジャーナリスト時代に蓄積したノウハウを社会や大学に還元し、現役ジャーナリストたちと協働していけたらなあ、と思っています。
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