カテゴリー「books」の148件の記事

2018年8月31日 (金)

『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』を出版しました

『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』が2018年8月31日、発売されました。この本は学術出版・勁草書房の編集部が運営する「けいそうビブリオフィル」で連載していたものを単行本化したものです。必要に応じて加筆修正を施し、新たに書き下ろした章も盛り込まれています。宣伝めいて恐縮ですが、構想10年、執筆2年余です。よろしくお願いします。

以下は、版元サイトに掲載されていた本のデータです。

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書 名: 『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』
著 者: 畑仲 哲雄
発 行: 勁草書房
判 型: A5判
頁 数: 256ページ
定 価:  2,300円+税
ISBN: 978-4-326-60307-7

■紹介
報道倫理のグレーゾーンに潜む20の難問。現場経験も豊富な研究者ならではの視点で再考する、ジャーナリズムの新しいケースブック。

■内容説明
ニュース報道やメディアに対する批判や不満は高まる一方。だが、議論の交通整理は十分ではない。「同僚が取材先でセクハラ被害に遭ったら」「被災地に殺到する取材陣を追い返すべきか」「被害者が匿名報道を望むとき」「取材謝礼を要求されたら」など、現実の取材現場で関係者を悩ませた難問を具体的なケースに沿って丁寧に検討する。

■章タイトル
第1章 人命と報道
第2章 報道による被害
第3章 取材相手との約束
第4章 ルールブックの限界と課題
第5章 取材者の立場と属性

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2018年8月25日 (土)

『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』届きました

Dilemma20180825_1_2昨夜遅く『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』10冊が自宅に届きました(本屋さんに並ぶ前に著者に届けられるんです)。ブックデザインや色合いは書影(画像データ)の通りですが、256頁はそれなりの質感ですが、ソフトカバーのA5判なので、カバン内でも邪魔にならないでしょう。

勁草書房編集部サイトの連載記事の誤字脱字を修正し、必要に応じて加筆修正し、新しい記事も追記してあります。アマゾンなどのネット書店では予約注文を受付中です。どうぞよろしくお願いします。

畑仲哲雄『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』勁草書房, 256頁, 本体2300円, ISBN 978-4-326-60307-7

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2018年8月24日 (金)

『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』の書影公開

20_moral_dilemmas版元の勁草書房サイトで、本のデザイン画像(書影)が公開されました。数日内にアマゾンや楽天などのネット書店にも登場すると思います。

羅針盤のNEWSの上で good bad right wrong の矢印が散らばっている絵柄は、本の中身をみごとに表してくれています。デザイナーさんありがとう。

『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』 勁草書房, 256頁, 2300円, ISBN 978-4-326-60307-7

勁草書房のサイトではAmazon以外の書店がリンクされています。アンチAmazon派は版元サイトからごらんください。


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2018年8月 6日 (月)

報道倫理の新しいケースブック

2018年度後期から、別の教員が受け持っていた「メディアと倫理」という講義を担当することになりました。授業内容は、ジャーナリズムの現場で実際に起こった悩ましいできごとを、グループディスカッションを通じて考えていくというものです。前任の教員とさほど変わりはありません。ただし教科書を使います。

『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』 勁草書房, 256頁, 2300円, ISBN 978-4-326-60307-7
版元サイトではAmazon以外の書店がリンクされています。アンチAmazon派は版元サイトからごらんください。

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2018年4月 9日 (月)

ジャーナリズムに地域主義を

きょうから2018年度の授業が始まります。

龍谷大学社会学部の教員になったのが2013年春なので、この4月から6年目に突入です。共同通信社を辞め、博士論文の執筆に2年を費やした日々が、徐々に遠ざかっていることを実感します。2年間の間に東日本大震災があり、学術書と論文に埋もれている自分を、運が悪いと呪ったものです。でも、きょうまでやってこられたのは、編集者の同居人と東大の恩師に支えてもらったおかげでだと感謝しています。

また、今日までの間に、各方面の先生方から執筆のお誘いをいただき、いくつかの共著者の仲間入りをさせていただきました。まもなく、論創社から『危機の時代と「知」の挑戦』(照屋寛之・萩野寛雄・中野晃一編著)が刊行されます。上巻の第4章で「 国家に馴致されないメディアの必要――ジャーナリズムに地域主義を」と題した小論を発表させていただきました。執筆にあたり、東北福祉大学の長谷川雄一先生にはたいへんお世話になりました。あらためて感謝申し上げます。

照屋寛之・萩野寛雄・中野晃一編著『危機の時代と「知」の挑戦』(論創社)

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2018年1月30日 (火)

4年生ゼミで読むかもしれない本

大学4年生のゼミでは、少し難しいかもしれないけれど、松村圭一郎さんの『うしろめたさの人類学』を読もうかなと思っています。

多くの学生は3年の終わりから就活に振り回されて、ゼミに顔を出さなくなります。ある意味、必死です。彼ら彼女らはこれまで偏差値の格差のなかで嫌な思いを強いられてきました。大学を出たら、そのあとは収入や社会的ステータスという格差のなかに放り込まれます。ゼミどころではなくなる学生もいます。

松村圭一郎『うしろめたさの人類学』(ミシマ社,2017)

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2018年1月 8日 (月)

院生と読むかもしれない本

大学院ではジャーナリズム演習(ゼミ)と、地域メディア研究という授業を担当しています。ゼミではマスメディアやジャーナリズムをテーマにした修士論文を執筆するうえで必要と思える本や論文を選ぶ必要があり、これが悩ましいのです。他方、「地域メディア研究」という授業では比較的自由に、かつ、臨機応変にやっています。ぼつぼつ来年度の課題図書を考えるシーズンで悩んでいます。候補は以下です。

■新しい本たち■
林香里(2017)『メディア不信――何が問われているのか』岩波新書
章蓉(2017)『コレクティヴ・ジャーナリズム-中国に見るネットメディアの新たなる可能性』新聞通信調査会
阿部岳(2017)『ルポ 沖縄 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実』朝日新聞出版
望月衣塑子(2017)『新聞記者』角川新書

■その他、あれこれ考え中の本たち■
韓東賢(2015)『チマ・チョゴリ制服の民族誌-その誕生と朝鮮学校の女性たち』Pitch Communications
ジョン デューイ(2014)『公衆とその諸問題―現代政治の基礎』ちくま学芸文庫
エドワード・W. サイード(1993)『オリエンタリズム』平凡社ライブラリー
内山節(2010)『共同体の基礎理論』農山漁村文化協会
ウォルター リップマン(2007)『幻の公衆』柏書房
鈴木哲也・ 高瀬桃子(2015)『学術書を書く』京都大学学術出版会

書き忘れましたが、私がいる大学院の正式名称は以下です。

龍谷大学大学院社会学研究科 http://www.soc.ryukoku.ac.jp/daigakuin/


大学院受験を検討されている方への参考資料 https://www.ryukoku.ac.jp/admission/nyushi/daigakuin/

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3年生ゼミで読むかもしれない本

ほんとうは勉強したいと思って大学に入学していても、初回ゼミの自己紹介でそんなことを口にする学生は1人もいません。20歳前後の若者といえば、大人社会に対する興味と反発がないまぜになっていることも多く、だいたい素直じゃないです。わたしの助言や忠告に耳を傾けるようになるには、就活を終えたくらいの時期まで待たなければなりません。大学1~2年生からみれば、大学の先生は高校教員みたいに厳しくないので、ふつうはナメてかかっています。

背伸びして反抗的に突っかかってくるならまだいいのですが、学ぶチャンスを逸してしまった学生を見るのは、正直つらく悲しいものです。読書習慣につけさせるのは、ほんらい大学教員の仕事ではないと思っていましたが、最近は強制的にでも読ませないといけないなあと思い始めています。そこで来年度の3年生ゼミでは、一冊の漫画をみんなで丹念に輪読しようかなと思っています。

吉野源三郎原作 ; 羽賀翔一漫画『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス,2017)

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2015年8月19日 (水)

戦後70年に読む手塚作品

 8・6(ヒロシマ)、8・9(ナガサキ)、安倍談話、閣僚の靖国参拝、そして終戦の日。8月16日以降は、戦後70年企画の特別番組もなくなりました。こんなのでいいのかな。それはさておき、疎遠になっていた手塚治虫の作品をこの夏にいくつか読みました。印象深かったのは『奇子』と『アドルフに告ぐ』です。Wikipediaによると『奇子』は1972~1973年に『ビッグコミック』に連載され、NDL-OPACでみると1976に大都社から単行本が出ていました。『アドルフに次ぐ』は1983~1985年に『週刊文春』に連載されています。ともに戦争の狂気が史実をまじえて描かれ、戦後70年の節目の年に読むには良い内容だと思いました。

手塚治虫『奇子 1』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『奇子 2』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『奇子 3』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『アドルフに告ぐ 1』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『アドルフに告ぐ 2』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『アドルフに告ぐ 3』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『アドルフに告ぐ 4』 Kindle版、手塚プロダクション、2014
手塚治虫『アドルフに告ぐ 5』 Kindle版、手塚プロダクション、2014

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2015年6月 2日 (火)

取材者と取材対象との関係

 奥田祥子『男性漂流:男たちは何におびえているか』(講談社+α新書,2015)読了後、前作『男はつらいらしい』(新潮新書,2007)を読みはじめています。著者は元読売新聞ウイークリー記者で、最後の職場『読売ウィークリー』編集部がお取りつぶしに遭ったことなどから、独立した人われたようです。ながらく「客観報道」の枠組みに縛られてきたけれど、「結婚できない男」たちを取材するうえで、取材者と取材対象との関係を変えざるをえなかったことが吐露されています。

奥田祥子(2015) 『男性漂流:男たちは何におびえているか』 講談社+α新書.
奥田祥子(2007) 『男はつらいらしい』新潮新書.

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