カテゴリー「unclassified」の4件の記事

2009年2月10日 (火)

『つぶより花舞台』に大喝采

Kanjuku還暦(60歳)を過ぎた役者で構成する劇団「かんじゅく座」のドキュメンタリー映画『つぶより花舞台』(鯨エマ監督、2008)には感心した。役者のほとんどが演劇経験がないふつうの人たち。最高齢は69歳。舞台俳優が夢だったという元教師、元銀行員、元会計士、長年介護した母をなくして喪失感に陥っていた女性…… さまざまな背景をもつ14人が、舞台に立つまでの7ヶ月間をインタビューまじえて構成した人間ドラマ。いつも顔をあわせている職場のOBが役者のひとりだからという個人的な理由を超え、本作に関わった人すべてに喝采をおくりたい。

鯨エマ監督 『つぶより花舞台』( 英題: Life is a Stage 、配給:鯨エンターテインメント、自主制作、2008)
鯨エマ|鯨エンタテイメント
YouTube - 鯨エマ「つぶより花舞台」予告編

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2008年3月 1日 (土)

玉男師匠の無表情

Sonezaki_tenjin_death昨年11月、大阪の国立文楽劇場で「吉田玉男 一周忌追善狂言」が行われ、その特集番組が昨夜,NHK教育で放映された。演じられたのは「曽根崎心中」の生玉社前の段、天満屋の段、天神森の段。平野屋手代・徳兵衛は吉田玉女さん、天満屋遊女お初は勘十郎さんがつとめた。勘十郎さんのお初にもグっときたが、吉田蓑助さんの九平次の動きにほれぼれした。ほんとうに憎たらしいのである。曽根崎心中の直前に流された、玉男さんゆかりの関係者インタビューの中でも住太夫師匠が「九平次ちゅうのは悪い人間ですわ」と話していたが、蓑助さんの九平次は憎らしくも躍動的で、失礼ながら徳兵衛よりも存在感があった。

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2008年1月12日 (土)

七草と七福神が言えない

ゼミ仲間の多くが留学生となってしまったいま、日本の習俗について質問されるといささか自信がない。たとえば春の七草は口頭で言えても漢字では書けないし、由来についての知識もない。そういえば、七福神スタンプラリーに参加した勤務先の大先輩と雑談していたときも、どんな経緯で神様たちをあがめるようになったのかどころか、7つの神様の名前すら言えなかった。そもそも七草は「ななくさ」なのに、なんで七福神は「しちふくじん」なのか。うーん、恥ずかしい。なんも知らん。。。

植物学事典 春の七草 秋の七草(岡山理科大 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室)
招き猫大開棒 七福神大研究 七福神解説と七福神巡り

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2006年6月11日 (日)

マンホール・ハンティング

Dorohaki街歩きの楽しみは、名所旧跡を見てまわるだけにとどまらない。わたしの場合、何気ない風景やなんの変哲もないモノをおもしろがることが、愉しみとなっている。かれこれ2年前、近所を地見(じみ)しながら歩いていると、こんなマンホールのフタに出会った。泥吐室と刻印された鉄ののフタは、れっきとした東京都水道局謹製の“公式作品”なのだ。こういうのを見つけると、数年間は遊べる。

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