監視カメラ映画『LOOK』と監視社会
監視カメラの映画『LOOK』は、ドキュメンタリーふうのフィクションだが、観る者の居心地を悪くしてくれる。理由はふたつ。ひとつは、この作品を観る者を、他人のプライバシーを覗いているような気分にさせるため。ふたつに、じぶんもあちこちに設置されたカメラで監視されているという不安な気持ちに駆られるからだ。監視社会には大きく分けて3つの段階があるように思う。まず、人々が監視されていることに気づかず私的空間を一部の者から盗み見られている段階。次は、人々が一部の者から監視されていることを前提として社会生活を営む段階(G.オーウェル『1984年』的な世界)。その次は、一部の権力者のみならず、不特定多数の人々が相互に監視している段階。わたしたちは3つめの段階に差し掛かっているのかもしれない。
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